JR東海は今年10月から、東海道新幹線に完全個室タイプの座席を導入する。また令和9年度中には現在のグリーン車をグレードアップさせた半個室タイプの席を導入する予定。「のぞみ」を軸にした大量輸送を推し進めてきた新幹線に、乗客が選択できる新たなサービスが生まれる。
「個室」は専用のWi−Fi、レッグレスト付きのリクライニングシートを備え、照明や空調も調整できる。一昨年度から運用に入っている「N700S・2次車」以降の1編成につき2室導入。「N700S・1次車」「N700A」には車両の設計、構造などの都合で導入されないという。東京−博多間での運用が想定され、JR西日本と調整を進めている。
「半個室」は10号車に設置。現在のグリーン車の5列20席分のスペースに3列6席の独立した大型バックシェルタイプの座席を配置する。座席の前後の仕切りはないが、通路と座席の間には鍵付きの扉を設け、プライバシーを確保する。
東海道新幹線の個室は2階建ての車両が特徴だった「100系」が引退した平成15年以来、23年ぶりの復活となる。何度か利用したことがある。小さな子供を連れた旅行でベビーカーなど荷物が多く、子供が車内でぐずっても周りに気を使わなくてすむというのが個室を選んだ理由だ。富士サファリパークに行くという計画で新大阪から新富士までの「こだま」に乗車。2階建ての1階で窓の景色はあまりよくなかったが、座席は快適。しかし、申し訳なかった思い出もある。子供が室内の非常ボタンに興味を持ってしまい、押してしまったのだ。それも2度も。乗務員の方に平謝りだった。
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