お蔵入りから逆転ヒット! 出荷枚数1500万枚突破、「ボンボンドロップシール」人気の秘密とは?(5/5 ページ)
ぷっくりとした立体感が特徴の「ボンボンドロップシール」が爆発的な人気を集めている。製造メーカーのクーリアによると、実は一度企画が「お蔵入り」になったこともあるという。そこから、ここまでの人気を生み出した理由とは何か。
シールの楽しみ方も多様化
シールの楽しみ方も多様化した。立体的なボンボンドロップシールを爪でなぞって音や質感を楽しむ「ASMR」(Autonomous Sensory Meridian Responseの略称。聴覚などへの刺激により感じる反応や感覚)的な楽しみ方や、キーホルダーへのアレンジなど、従来の「貼る」用途を超えた広がりを見せる。
その場にいる他のお客さんとシールを交換する「シール交換カフェ」「シール交換バー」といった交流の場も登場している。シールは単なる文具にとどまらず、人と人をつなぐコミュニケーションツールとしての側面も生まれつつある。
倉掛氏は「会社としてのキャパシティー、想定を大きく上回っている。頑張って増産しているが、追い付いていない。各所にご不便をおかけしているのは心苦しい」と説明する。一部では「出荷を絞っているのではないか」との見方もあるが「そうしたコントロールができる段階ではなく、需要に全く追い付いていない」という。
安易に生産数を拡大すれば品質低下につながりかねない。立体感や光沢といったボンボンドロップシールの特徴を維持するため、クオリティーを担保できる範囲で段階的に増産しているそうだ。
今回のヒットにより、シール市場の裾野が広がった。世代や性別を超えて需要が拡大し、クーリアの認知度も向上した。同社はボンボンドロップシールのぷっくりとした立体感を活用した「ボンボンドロップ前髪クリップ」「お揃いキーチャーム」も発売している。
足元では生産体制の強化が最優先課題だが、倉掛氏は「広がったマーケットに向けて新たなチャレンジをしていきたい」と意気込んだ。
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