調査リポート
建設業界でAI活用“二極化” 「先行3割」と「停滞5割」の埋まらぬ溝:アンドパッドの調査(1/2 ページ)
建設業でもAI活用が広がりつつある。書類作成にとどまらず、施工管理や工程管理といった現場業務への導入も進む一方、その広がり方には差も見られる。こうした実態が、アンドパッドの調査で明らかになった。
建設業界向けSaaSを手掛けるアンドパッド(東京都港区)が建設業従事者を対象に実施した調査によると、業務でAIを「積極的に活用」「試験的に活用」している人は34.8%にとどまった。一方で、「活用予定なし」と回答した人は47.3%に上った。
活用している人のうち64.3%が「週に数回以上」利用していると回答し、建設業界内でもAI活用の進展度にばらつきがあることが明らかになった。
建設業の現場では、AIは具体的にどのように活用されているのか。
建設業従事者がAIに期待することは?
AI導入の目的では、「省力化・作業効率化」(39.7%)が最多となり、「人手不足への対応」(33.8%)、「品質の安定化・ミス削減」(30.3%)、「技術・ノウハウの継承」(21.3%)が続いた。
また、AI導入時に重視する要素では、「現場と事務の両方で使える汎用性」(27.9%)が最多となり、「図面・画像・帳票など建設特有のデータへの対応力」(24.3%)、「既存システムとの連携性」(19.4%)が続いた。
一方で、「分からない」という回答も32.6%に上り、具体的な選定基準に迷う層の多さも浮き彫りになった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「楽になった分は、サボっていいよ」 老舗建設社長が社員にアプリ3000個自作させたワケ
「現場が動かない」「プロジェクトが続かない」――。こうした理由で頓挫するDXは少なくない。後藤組はIT人材ゼロから4年で3000を超えるアプリを生み出し、全社的な改革を実現。取り組みは一過性で終わらず、成果へと結びついている。なぜ「全員DX」は機能したのか。その背景を探る。
建設業が直面する、ベテラン職人の大量退職 「軽視」が招く技術消失の危機
野原グループは「建設2025年問題」に対する意識調査を実施した。その結果、課題の認知は進んでいるものの、その内容理解には職種間で大きな差があることが明らかになった。
DXを阻む「IT部門への丸投げ」 マクニカが解体した「発注者と請負人」モデル
日本企業のDXが思うように進まないのはなぜか。多くの企業では、現場とIT部門が「発注者」と「請負人」に分かれたまま、部分最適を積み重ねている。マクニカはこの構造そのものにメスを入れた。同社の「構造から変えるDX」の実装プロセスに迫る。



