イオンやオーケーとどう戦う? トライアルが西友統合で仕掛ける次の一手:長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/6 ページ)
西友を買収したトライアルHD。競合がひしめく中で、どのような勝ち筋を描いているのか?
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。
福岡を拠点にディスカウントスーパー「トライアル」を全国展開するトライアルホールディングス(以下、トライアルHD)。その名が一気に広く知れ渡ったのは、2025年7月に2つの海外投資ファンドから西友の全株式を取得し、完全子会社化してからだ。
新興スーパーが、かつてセゾングループの中核を担った名門を傘下に収めたことで、大きな注目を集めた。
トライアルHDと西友の両社の統合により、売上高は合計で1兆円以上となる大流通企業が誕生した。
トライアルHDの傘下入りから間もない西友だが、すでに大きな改革が動き始めている。
1つ目は、福岡県で実験的に展開してきた小型スーパー「トライアルGO」の首都圏進出だ。2025年11月7日、首都圏1号店として西荻窪駅北店をオープンした。その特徴は、近隣の西友店舗を倉庫代わりに活用している点にある。バックヤード面積を抑えた分、売り場面積を広げることができ、売り上げの向上につなげている。
もう1つは、トライアルと西友を融合させたハイブリッド型の新業態「トライアル西友」の開発だ。2025年11月28日、東京に1号店となる花小金井店を開業した。既存の西友店舗を改装し、トライアルHDの強みであるセルフレジ機能付きの買い物カート「スキップカート」を導入するなど、DXを強化している。
トライアルHDによる西友買収の効果はどれほどなのか。イオンなどのライバル企業の動向も踏まえ、比較・検証していきたい。
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