なぜ、ランクルは“コスパ最強SUV”なのか 最上位300シリーズが人気の理由:高根英幸 「クルマのミライ」(1/5 ページ)
実用性が高いトヨタ車の中でも、人気があるモデルの一つがランドクルーザーだ。ぜいたくな走破性を普段使いする需要が高まることで、装備は豪華になり、ラインアップも拡充。特に、高価格帯の300シリーズはコスパが抜群に良く、所有満足度を高めている。
高根英幸 「クルマのミライ」:
自動車業界は電動化やカーボンニュートラル、新技術の進化、消費者ニーズの変化など、さまざまな課題に直面している。変化が激しい環境の中で、求められる戦略は何か。未来を切り開くには、どうすればいいのか。本連載では、自動車業界の未来を多角的に分析・解説していく。
「トヨタ車では物足りない。ありきたりだ」という考えでなければ、「トヨタ車を選んでおけば間違いない」というのが日本の自動車市場における定説といえる。それほどトヨタ車はソツがなく、実用的で信頼性が高い。
リセール性も高いため、長く乗るにも定期的に買い替えるにもコスパがいい。特に日本は、トヨタ車が世界一安く買える市場だ。
国内の乗用車市場は普通車と小型車でおよそ250万台であるから、ヤリス、カローラ、シエンタ、アルファード、ノア/ヴォクシー、ライズ、ルーミーだけで全体の3割強をカバーする状況である。
そういった意味では、他の国産メーカーはトヨタ車以外を選んでもらうために差別化を図ろうと、独自性のある商品づくりを続けている。その代表例が、マツダの「魂動デザイン」や日産の「e-POWER」、あるいは前回紹介したスズキのクロスビーである。
しかし、トヨタにも独自性の強い車種はある。それがアルファード/ヴェルファイアであり、ランドクルーザーだ。
アルファード/ヴェルファイアに関しては、そもそも日産のエルグランドのライバルとして誕生したが、今やLサイズミニバン市場はアルファード/ヴェルファイアの独壇場となっている。
まもなく登場する新型エルグランドがどこまで人気を獲得できるか、という点にも注目したいが、今回はトヨタのランドクルーザーに焦点を当てよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
スズキ「クロスビー」はなぜ売れているのか ビッグマイナーで販売倍増の理由
2025年10月に大掛かりなマイナーチェンジが行われたスズキのコンパクトSUV、クロスビーが人気だ。ユニークなアプローチで刷新し、競争が激しい市場で存在感を高めた。新型クロスビーの強みは何なのか、スズキの担当者に聞いた。
トヨタ「RAV4」はなぜ売れているのか “トレンドの変化”に応じた巧みな商品戦略
トヨタの人気SUV、RAV4には、同社の挑戦の歴史が詰まっている。3ドアのコンパクト車から始まり、ニーズに合わせてボディを拡大。5代目からは再び日本でも販売し、人気車種になった。新型モデルも受注を停止するほどの人気で、収益に貢献するだろう。
「残クレアルファード」はこうして広まった マイルドヤンキーとトヨタの“最適解”
トヨタの高級ミニバン、アルファードが人気を維持している。当初から突出して人気だったのではなく、3代目モデルのインパクトのある顔つきでヒットした。さらに、残価設定クレジットによって地方の若者にも手が届くようになり、長期的な人気につながっている。
スマホの「ながら運転」をどうやめさせるか カーナビの功罪とメーカーの対策
運転中のスマホなどの使用による死亡・重傷事故は増加しており、問題になっている。ながら運転をさせないために、ドライバー監視システムなどを普及させるとともに、運転中にスマホを使えなくすることも検討すべきだ。官民で対策を強化しなければならない。
クルマのヘッドライトは明るいほどいいのか 「まぶしさ」を解消する最新技術
クルマのヘッドライトは急速に進化してきた。明るさとデザイン性を高めてきた一方で、周囲のドライバーが「まぶしい」と感じてしまう問題も発生。それを解決する新しい技術も開発されている。今後も、より安全で広い視界を確保できるライトが出てきそうだ。
