インタビュー
犬山観光、V字回復の裏で何が? 食べ歩きブームとゴミ問題、外国人への偏見……「急いだら絶対にいかん」と仕掛け人:地域経済の底力(4/4 ページ)
19万人まで落ち込んだ来場者を3倍以上に押し上げた愛知県犬山市。復活の鍵は、住民自らがルールを決める「串グルメ」の誕生だった。成功の裏で噴出するゴミ問題や住民摩擦に、仕掛け人はどう向き合ったのか。地方創生の光と影、20年の執念に迫る。
20年以上、変わらなかったこと
2003年のどん底から現在まで、観光協会が変えずに続けてきたことがある。「誰かのせいにするのではなく、足しげく通って丁寧に説明する」という姿勢だ。名鉄との関係修復も、地元商店との対話も、住民との摩擦解消も、すべて同じ方法で解決してきた。
街のにぎわいを目的とした企画やコンテンツが生まれては消え、失敗も重ねた。しかし、その試行錯誤を支えたのは、地域の内側に少しずつ作られたコミュニケーションの基盤だった。
「急いだら絶対にいかん」と、尾張弁で語る後藤氏の言葉には、地域活性のための知恵と思いが凝縮されていた(前編を読む)。
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