カラオケ会社が「9年で業界7位」 第一興商が明かすコインパーキングの世界:インタビュー劇場(不定期公演)(3/5 ページ)
カラオケ機器や「ビッグエコー」で知られる第一興商が、コインパーキング事業で存在感を高めている。2016年の参入からわずか9年で車室数5万を突破し、業界7位に浮上。なぜ、急速に伸ばしているのかというと……。
「人」を投入しなければいけない
土肥: ということは、高い金額を提示した会社が「落札」されるわけですね。業界シェアが高いところは、入札時に高い金額を提示している。だから、数多くの車室を確保できている、とも言えますよね。
鹿島: はい、その可能性は高いです。ただ、高い金額を提示して落札したものの、実際に運営してみると、赤字に陥ることもあるんですよね。運営側は、駐車場の地代を払わなければいけませんし、設備にも投資しなければいけません。売り上げよりも支出が上回ると、収益が厳しくなってしまう。そうなってはいけないので、入札前の“目利き”が重要になるんですよね。
とはいえ、目利きは簡単に養えるものではありません。当社の場合、これまでたくさんの失敗を重ねてきまして……その結果、少しずつ“方程式”のようなものをつくっていきました。例えば、その土地を入札するにあたって、立地調査をしなければいけません。近隣駐車場の料金はどうなっているのか、1日の稼働率はどうなっているのか、回転率はどうなっているのかなど。
さまざまな数字を調査して、収支が合いそうだと判断した場所を出店の対象にしています。シミュレーションをして、社内で「この駐車場であれば、このくらいまで出せる」といった議論をして、問題がなければ前に進めるといった具合ですね。
土肥: 無事に落札されたら、駐車場を整備して、それで一丁あがり。あとは、黙っていても、お金がチャリンチャリンと入ってくるという流れでしょうか?
鹿島: そう思われるかもしれませんが、全く違うんですよね。駐車場の設備にお金をかけることも重要ですが、同時に「人」も投入しなければいけません。例えば、同じような場所に、同じ金額の駐車場が並んでいたら、利用者はどこを見ているのか。ゴミが落ちていたり、雑草が生えていたりするところに、自分のクルマを停めるのは、ちょっと嫌ですよね。
というわけで、どんなにいい設備を導入しても、駐車場の管理が行き届いていなければ敬遠される。稼働率も低下して、売り上げも伸び悩む。結果的に、赤字に陥るケースがあるんですよね。
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