伊藤園、初の「香水ブランド」で売り切れ続出 “ジャスミン狂い”な社員が起案、人気のワケは?(3/5 ページ)
伊藤園の社内ベンチャーから生まれたフレグランスブランド「Crazy Jasmine」が人気を集めている。売り切れが続出する背景には、自宅で11種類のジャスミンを育てる“ジャスミン狂い”の存在があった。
最初に作ったのは「アロマウッドバングル」
ブランドとして最初に開発した商品は「アロマウッドバングル」というアクセサリーだ。先端にボール状の部品が付いたロールオン容器に入ったフレグランス(香りを楽しむための香料製品)を、木製のバングル(留め具のないブレスレット)に塗って、香りを身に付けられる仕組みだ。
もともとは香水が作りたかったそうだが、外部メンターから「ジャスミンの香水は既に世の中にある」「顧客の不満点を聞いてほしい」といった助言を受け、さまざまなユーザーにヒアリングを実施。「仕事中や子どもに会うときなど、場面によって香りを外したい」といったニーズがあることが分かり、バングルタイプで開発した。
事業開始から約1年後、都内のルミネ池袋で実施したポップアップで同商品を発売した。しかし販売してみると、バングル本体よりもロールオン容器に入ったフレグランスの方が売れ行きが良かった。
購入者からも「肌に直接付けたい」「香水として販売してほしい」といった声が多く寄せられたことから、2025年3月に香水の発売に至った。
咲きたてのジャスミンの香りを再現するため、調香の際には向田氏が自宅で育てていた鉢植えのジャスミンをそのまま香料会社に送ったという。花をビーカーの中で一晩密閉し、香り成分を閉じ込めて分析装置にかけて香りを再現した。
ブランドの世界観を作る上では「中性的」であることも意識した。「ジャスミンは女性寄りでも男性寄りでもありません。そもそも植物には性別がなく、中性的じゃないですか。そんな世界観にしたかったんです」と語る。
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