カードやアプリの提示が不要に? NECが顔認証で変える「ロックフェスの体験設計」
NECは、3月20〜22日に千葉市の幕張メッセで開催される音楽イベント「Vポイント presents ツタロックフェス2026」において、顔認証を活用した3つの施策を実施する。
NECは、3月20〜22日に千葉市の幕張メッセで開催される音楽イベント「Vポイント presents ツタロックフェス2026」において、顔認証を活用した3つの施策を実施する。決済やポイントの自動付与、優先有料エリアの運営などを顔認証で行うことで、イベント前後を含む一連の顧客体験を向上させる狙いだ。
顔認証で変える「フェスの体験設計」 3つの施策とは?
音楽フェスなどの大規模イベントでは、会場内でのスムーズな購買や混雑の緩和が課題となっている。コロナ禍以降は「体験・コト消費」への関心が高まり、来場者がより没入できる環境づくりの重要性も増している状況だ。
NECはこれまで、顔認証技術をイベントにおける本人確認や入退場管理、手ぶら決済などに活用してきた。今回はその活用範囲をイベント前後まで広げることで、さらなる利便性の向上と、来場者との継続的な接点を通じた新たなビジネス機会の創出を狙う。
施策の1つ目は、決済実績と連動した「Face抽選」の実施だ。顔認証を活用した参加型施策を取り入れることで、来場者の体験価値向上を図る。また、共通ポイントサービスVポイントと連携し、決済時に自動でポイントを付与する仕組みを導入する。一度連携すればポイントアプリやカードの提示が不要となる。利用者にとって利便性の高い購買体験を提供でき、店舗側のレジ業務の負担軽減にもつながる。
2つ目として、イベント前後を通じた一貫した体験導線の設計にも取り組む。事前の顔登録を東京・SHIBUYA TSUTAYAで促すほか、イベント終了後には、時間制カフェ・ラウンジ「SHARE LOUNGE」の利用特典を用意し来店につなげる。これによりイベント当日にとどまらず、来場前後の接点を強化し、ファンとの継続的な顧客接点の構築を図る。
3つ目に付加価値モデルの検証として、アップグレードチケット購入者向けの「Premium Upgrade Area」を設置する。専用トイレや休憩スペース、専用観覧エリアなどを備え、入退場は顔認証で管理する。利便性と特別感を両立させた体験を提供することで、顔認証を活用した付加価値モデルの可能性を探る。
NECの顔認証技術は、世界約300の空港や交通機関、ホテル、金融機関などで導入が進み50カ国以上の国と地域で展開している。利用シーンは入退管理にとどまらず、顧客体験やセキュリティ向上など幅広い用途に広がっている。今回の取り組みを通じて、NECはイベント領域における顔認証活用の可能性を検証し、社会実装に向けた知見の蓄積につなげる構えだ。
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