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LINEを避ける人たちは何を使うのか “安全神話”Signalの実力と盲点世界を読み解くニュース・サロン(2/4 ページ)

スマホのメッセージングアプリで、安全性を売りにしているのが米国発のSignalだ。強力な暗号化によってセキュリティを高めているが、サイバー攻撃の標的にもなっている。ビジネスでもチャットアプリの利用が増えており、セキュリティ意識を高めるべきだ。

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トランプ政権でも使われたSignal

 そもそもSignalは、どれほど安全だと見られているのか。

 2025年、米国のトランプ政権や軍の幹部らが、仲間内でのやりとりをスマホのメッセージングアプリで行っていたことが明らかになった。そこでは、米軍の中東での作戦計画や軍事活動などの機密情報についてのやりとりも行われていた。

 その時に取り沙汰されたのが、Signalだった。政府高官や軍関係者らは、強力に暗号化された通信によってやりとりできるとして、Signalを使っていた。米国では、この行為自体が、公文書の管理法に違反しているのではないかとたたかれたのだが、同時に、米政府高官らが信頼して使っているメッセージングアプリがSignalであることも、図らずも明らかになった。


安全性の高いアプリとして、米政府でもSignalが使われていた(画像提供:ゲッティイメージズ)

 Signalでは、メッセージは送信者の端末で暗号化され、受信者の端末でしか解読できない仕様になっている。Signalの運営会社ですら、アプリのサーバを通過するメッセージの中身を見ることは物理的に不可能だ。

 Signalは強力な暗号プロトコルを提供しており、その技術の信頼性は非常に高い。事実、Meta(メタ)のメッセージングアプリのWhatsAppやMessenger、Googleメッセージでも「秘密のスレッド」のような機能を提供する際に、そのプロトコルが採用されている。Signalはアプリ全体がこのプロトコル専用に設計されており、それが安全だといわれている理由の一つでもある。

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