ニュース
「郊外ラーメン」はなぜ続かないのか 行列店でも消えてしまう理由:ラーメンビジネス(2/3 ページ)
コロナ禍で注目された郊外ラーメン店。しかし人流の回復とともに、その優位性は揺らぎ始めている。行列ができても長く続かない店が多いのはなぜか。立地を超えて問われる“ブランド力”の本質に迫る。
ラーメンの各アワードでの過去の受賞店を振り返ると、郊外の話題店が2〜3年で閉店した例は少なくない。一方、受賞歴はないが駅近で地道に営業を続ける店が、第一線で評価され続けることは多い。これは、飲食業は利便性が重要だという普遍の原理を示している。
では、郊外型がすべて不利なのかといえば、決してそんなことはない。SNS時代となった今、裏路地であろうが駅から離れていようが、話題になれば客は動く。駅前でなくても商売になる時代が確かに開かれているのも事実である。ただし、問題はその持続力だ。一時的に客を集めることと、10年生き残ることはまったく別の勝負である。
そして、最も大事なことは、「ブランド」が立地や商圏戦略のすべてを凌駕(りょうが)するという事実である。どれほど駅から遠かろうと、ブランドが確立していれば客は集まる。逆に、都心の好立地にあっても、ブランド力が乏しければ長期的に客を引きつけることはできない。
「ブランド」とは、単に有名になることではない。顧客が「この店を選べば間違いない」と確信できる価値を持ち続けることだ。それは、味・サービス・接客・PR――あらゆる要素を一貫して磨き続けることでしか形成されない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
富士そば「外国人観光客お断り」は悪なのか 立ち食いそば騒動が問いかけた現実
庶民の味方である立ち食いそばに、外国人観光客が押し寄せる現象が起きている。外国人観光客お断りを示す店舗もあるが、「そば」が本当の意味でも世界に愛される日本食になるためにできることとは。
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
「廃虚アウトレット」の乱立、なぜ起こる? 絶好調なモールの裏で、二極化が進むワケ
業績を大きく伸ばすアウトレットがある一方で、ほとんど人も来ず、空きテナントだらけのアウトレットが増えている。その原因は何なのか?
「いきなり!ステーキ」はどこへ向かうのか 焼き台をなくした新店舗に、創業者ポスターがなかった理由
焼き台をなくした「いきなり!ステーキ」の新店舗を訪ねると、席は広く、肉はオーブン焼き、そして創業者のポスターがない。変わったこと、変えなかったこと、その境目で社長が何を考えているのか。
