麻辣湯ブームは、そもそも誰が仕掛けたのか 日本発か中国発か、その真相:スピン経済の歩き方(3/6 ページ)
タピオカ、高級食パン、唐揚げなどに続く「食のブーム」として、昨今話題になっている「麻辣湯」。若い女性を中心に人気を広げているようだが、このブームはどこから起きたのか。
「麻辣湯ブーム」の仕掛け人
では、ダイニングイノベーションが真の仕掛け人なのかというと、そういう単純な話でもない。というのも、同社が麻辣湯に商機を見いだす少し前、中国の世界的外食チェーンが気になる動きをしているからだ。「七宝麻辣湯」と並んで現在の麻辣湯ブームをけん引する「楊國福麻辣湯」(以下、楊國福)が2021年2月から都内で立て続けに4店舗の麻辣湯専門店をオープンしている。
楊國福は、屋号にもなっている創業者・楊國福氏が2003年に創業した、中国ナンバーワンの麻辣湯チェーンだ。中国・黒竜江省ハルビンの屋台料理だった麻辣湯を、より多くの人が食べやすいようにアレンジし、中国国内と国外では10の国と地域に7000店舗以上を展開するグローバル外食チェーンである。2017年7月には、日本国内で「楊國福」を展開する大天元が設立された。日本には2018年に上陸している。
しかし、そんな麻辣湯界の巨人は2018年に東京・池袋に1号店をオープンしてからは、なりを潜めていた。日本市場をどうやって攻略しようかと慎重になっていたのかもしれない。それがどういうわけか、2021年に入ってから急に「出店攻勢」をかけていくのである。
現在は関東・関西・九州で23店舗を展開しているが、そのうち1号店(東京・池袋店)を除く22店舗は、全て2021年以降にオープンしている。
つまり、先に動いたのはこの中国系麻辣湯チェーンである。そして、このトレンドをキャッチしたダイニングイノベーションがそれに追随する形で「七宝麻辣湯」と手を組んで、こちらも「フランチャイズによる出店攻勢」を仕掛けていくという流れだ。
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