コラム
ヴィレヴァン本店閉店は「衰退」なのか “ゴチャゴチャ”の価値が変わった背景(4/6 ページ)
ヴィレッジヴァンガードの本店が閉店する。理由は施設の老朽化だが、背景に何があるのか。チェーンストア研究家の谷頭和希氏が分析する。
リアルな空間の強みとは
とはいえ、「リアルな消費空間はもう不要で、価値がなくなった」と結論づけることはできない。むしろ、ネットのプラットフォームでは代替しきれない価値が、依然としてリアルな空間には残っている。
というのも、アルゴリズムが提示する「偶然」は、厳密には偶然ではないからだ。それは過去の閲覧履歴や反応に基づいて、ユーザーの嗜好(しこう)に最適化されたもので、そこではどうしても「もともと自分が好きなもの」が反映される。つまり、本当の意味での「予想外」ではない。
本当の意味で「何に出会うか分からない」という経験が生じ得るのは、むしろリアルな空間のほうだといえる。だとすれば、人が「予想外のワクワク」に魅了される限り、ヴィレヴァンはその価値を失うことはないはずだ。
では、ヴィレヴァンが息を吹き返すためには、何が必要なのだろうか。
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