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「お米だけで成立する」市場は生まれるか “おかず前提”を崩す、日清食品の一手(3/4 ページ)

日清食品は、お湯5分で白ごはんができるカップ商品「釜炊き ごはん」を投入し、カップライス市場の拡大を狙う。白ごはんを入口に用途拡張を図り、既存の味付き商品やパックごはんとの差別化を進める戦略だ。

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カップライス市場の拡大を目指す

 日清食品は、この商品を通じてカップライス市場全体の拡大を狙う。インテージSRI+によると、同社のカップライス商品の市場規模(販売金額ベース)は、2021年度の100億円から2024年度には150億円を突破。2025年度には、200億円を超える見込みだ。

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レトルトカレーも十分に入る(画像は筆者撮影)
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納豆ごはんも可能

 一方で日清食品の調査では、年に1回以上カップ麺を購入する消費者が8割以上に上るのに対し、カップライスは1割強にとどまる。「カップライスのユーザーが拡大すれば、市場はさらに伸長していく」(同社)と期待を込める。

 お湯を注いで待つという点ではカップ麺と同じだが、カップライスの歴史はまだ浅い。ただ、白ごはんという身近な食事を入口にすることで、商品自体の認知は広がりそうだ。一方で、手軽にごはんを食べたい需要には、すでにパックごはんという定番がある。本商品がその市場に食い込めるかが焦点となる。

 お湯だけで調理できる手軽さや、カップにおかずを入れてそのまま食べられるアレンジ性は、パックごはんにはない強みだ。さらに、価格面でも優位性がある。パックごはんの売れ筋商品の希望小売価格は1食295〜321円(インテージSRI+調べ)だが、「ふっくら釜炊き ごはん」(224円)は、それより手に取りやすい価格帯となっている。

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