「お米だけで成立する」市場は生まれるか “おかず前提”を崩す、日清食品の一手(4/4 ページ)
日清食品は、お湯5分で白ごはんができるカップ商品「釜炊き ごはん」を投入し、カップライス市場の拡大を狙う。白ごはんを入口に用途拡張を図り、既存の味付き商品やパックごはんとの差別化を進める戦略だ。
カップライスは食卓の定番になれるか
「釜炊き ごはん」の発売に合わせ、日清食品は「ふっくら釜炊き」という新ブランドを立ち上げた。同社によると、「カレーメシ」が“カレーを楽しむためのごはんメニュー”であるのに対し、「釜炊き ごはん」はさまざまなメニューにアレンジできる“白ごはん”という位置付けだという。用途が異なるため、既存のカップライスとはブランドを分けた。
4月には、カップライスの新商品を3週連続で投入する。「釜炊き ごはん」に続き、4月6日には「世界のキッチンカー」シリーズから、「スペイン シーフードパエリア」「台湾 ルーローハン」の2品(希望小売価格、各321円)を発売した。
4月13日には「日清山盛カレーメシ」シリーズから、「欧風ビーフ」「ハヤシメシ デミグラス」の2品(同、各408円)を投入する。
白ごはんで新たな層を取り込み、海外グルメ路線で女性層を開拓。さらに、大盛り商品で既存ファンの満足度を高める。価格帯もすみ分けながら、複数の切り口でユーザーの裾野を広げていく考えだ。
カップ麺も当初は限られた味から始まり、ラインアップの拡充とともに利用者を広げてきた。カップライスは、いままさにその成長段階にある。
成熟したカップ麺市場に比べると、カップライスのユーザーはまだ少ない。ただ、日本人の主食である米を使う商品であるだけに、伸びしろは大きいともいえる。カップ麺が食卓の定番となったように、カップライスもそれに続けるかが注目される。
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