「責任のある仕事を任せてもらえない」 30〜40代が他の年代より「過剰な配慮」を過去に経験
過剰な配慮によって、部下の成長機会を奪ってしまう「ホワイトハラスメント」。30〜40代が他の年代と比較して、多く経験していることが調査から明らかになった。
マイナビは、中途入社1年以内の社員を対象に「ホワイトハラスメント」に関する調査を実施した。ホワイトハラスメントとは、上司や先輩が、部下や後輩に対して、過剰な配慮のもと業務のサポートや業務量の調整を行うことで、結果的に成長機会を奪う行為を指す。
ホワイトハラスメントだと感じた「経験がある」は13.6%だった。年代別では30代と40代がいずれも14.8%と、他年代よりやや高かった。
ホワイトハラスメントだと感じた内容については「先輩が先回りして全て行ってしまった」「責任のある仕事を一切任せてもらえず、残業は厳禁だから早く帰ってと毎日促されることに虚しさを覚えた」など、成長機会が制限されるような配慮に対する意見が寄せられた。
その他「健康診断や出産の面で昇進すると大変だから今回は見送るといった通達があった」「仕事が途中にもかかわらず、定時だから帰るよう言われた」など、本人の意思を確認しないまま、行動やキャリアの選択を制限されたといった声があった。
同社は「意図的ではなく、良かれと思った配慮が要因であるケースも見られる。本人の意向とのすり合わせが組織内で不足した結果として、ホワイトハラスメントが生じている可能性がある」と指摘する。
今後1年以内の転職意向についても尋ねた。ホワイトハラスメントの経験がある人は、71.4%が「転職活動をしたいと思う」と回答。経験がない人(48.1%)と比べて23.3ポイント高かった。
ホワイトハラスメントを経験した人ほど、自身のスキルや能力を伸ばせる環境を目指して、転職を検討している実態がうかがえる。
調査は、2025年に転職した中途入社1年以内の正社員1446人を対象にインターネットで実施した。期間は2025年12月18〜25日。
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