コラム
なぜ「鰻の成瀬」は失速したのか 400店→270店、再建のカギはAIか職人か:スピン経済の歩き方(2/6 ページ)
約400店舗まで急拡大していた「鰻の成瀬」が、約270店舗まで減少している。復活に向けて、同チェーンが生き残る道とは……。
「新規客の開拓」と「リピーターの獲得」
ご存じの方も多いだろうが近年、「鰻の蒲焼」や「うな串」などをメインメニューに据えた居酒屋が増えている。
例えば、都内にあるチェーン店「うな串 焼鳥 う福」は、2018年2月に代々木店をオープンすると、八丁堀店、新宿三丁目店、大井町店と、着々と店舗を増やして2024年7月には蒲田店もオープンした。筆者も何度か利用したことがあり、うなぎを割かずに筒切りのまま焼く「蒲の穂焼き」をいただいたところ、外の皮がパリッとして中がジューシーで、一般的なうなぎの蒲焼とは異なるおいしさがある。
このような方向性で、例えば「大衆うなぎ居酒屋 成瀬」なんて感じでリブランディングしていく可能性もある。事実、既にそのような形でリニューアルした「鰻の成瀬」もある。神奈川の藤沢店は3月31日に閉店し、4月6日から「酒と鰻と定食と。うなやま」へリニューアルしている。
この店は「鰻の成瀬」の定番メニューであるうな重のほかにも「国産若鶏の蒲焼重〜トリュフ温玉添え」などの定食も取りそろえ、夜は日本全国の地酒とともに「蒲焼串」や「肝串」、さらには「トリュフ香る鰻コロッケ」などのおつまみを提供している。
居酒屋なので、これまでのような「専門機器による省人化」という強みは薄れるが、それと引き換えに「新規客の開拓」と「リピーターの獲得」という、今の「鰻の成瀬」が喉から手が出るほどほしいものを得られる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
富士そば「外国人観光客お断り」は悪なのか 立ち食いそば騒動が問いかけた現実
庶民の味方である立ち食いそばに、外国人観光客が押し寄せる現象が起きている。外国人観光客お断りを示す店舗もあるが、「そば」が本当の意味でも世界に愛される日本食になるためにできることとは。
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
「廃虚アウトレット」の乱立、なぜ起こる? 絶好調なモールの裏で、二極化が進むワケ
業績を大きく伸ばすアウトレットがある一方で、ほとんど人も来ず、空きテナントだらけのアウトレットが増えている。その原因は何なのか?
「イオンモール」10年後はどうなる? 空き店舗が増える中で、気になる「3つ」の新モール
かつて「街のにぎわいの中心地」ともいわれたイオンモールでも、近年は「安泰」ではない状況になっている。少子化が進む日本で大型ショッピングセンターが生き残る鍵は――。
