「なんちゃって制服」は誰が着るのか 原宿と舞浜で広がる“意外な利用シーン”:インタビュー劇場(不定期公演)(2/5 ページ)
東京・原宿の制服レンタル店には、誰がどんな目的で訪れるのか。高校生や大学生、インバウンドまで利用は広がり、遊びや撮影、思い出づくりなど用途も多様化している。老舗企業が挑む新たな制服ビジネスの実像を追った。
オープン当初の反響
土肥: JR原宿駅から徒歩5分ほどのところに「カンコーショップ」がありますよね。「観光地+若者文化の中心」ともいえる場所に、この店は2016年にオープンしたそうで。入口を入ると、向かって右手に購入できる制服がズラリと並んでいて、左手にレンタル用の制服がたくさんある。
中高生の制服といえば、学校や自宅近くの指定店で購入するケースが多いと思いますが、流行の最先端ともいえる場所に、なぜこのような店をオープンしたのでしょうか?
堀: 当社は学校の制服や体操服などを販売していますが、ご存じのとおり、子どもの数がどんどん減っています。このまま本業だけを続けていても、業績の維持が難しくなるのではないか。このような課題があったので、ターゲットを広げることはできないかと考えました。
学校によっては、制服がないところがありますよね。そうした学校の生徒の中には、私服で通う人もいれば、市販の制服を購入して通う人も。こうした生徒に向けて、制服を販売できないかと考え、この店をオープンしました。
土肥: 当初の反響はどうでしたか?
堀: 残念ながら、いまひとつでして。制服の価格は、セットで5万円ほど。高校生がフラッと立ち寄って、購入できる金額ではないですよね。1日の売り上げが「ゼロ」の日もありました。
苦戦した日が続いていましたが、お客さまから「遊びに行くときに、ちょっと着たい」「学校指定の制服がない。購入するのは高いので、試しに着てみたい」といった声がありました。であれば、レンタル事業を始めてはどうかと考えました。
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