2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

「なんちゃって制服」は誰が着るのか 原宿と舞浜で広がる“意外な利用シーン”インタビュー劇場(不定期公演)(3/5 ページ)

東京・原宿の制服レンタル店には、誰がどんな目的で訪れるのか。高校生や大学生、インバウンドまで利用は広がり、遊びや撮影、思い出づくりなど用途も多様化している。老舗企業が挑む新たな制服ビジネスの実像を追った。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

どんな人が借りているのか

土肥: レンタルの価格を見ると、3点セット(スカート+リボン+シャツ)の場合、当日返却で2400円。高校生にとっても、手が出る金額かなと思いますが、反響はいかがでしたか?


制服レンタルの価格表

堀: 「この店で制服を借りられる」という知名度がなかったので、当初は苦戦しました。ただ、口コミの広がりもあって、じわじわと人気が出てきまして。繁忙期の2〜3月には、売り上げが想定の2倍ほどになりました。

土肥: ふむふむ。ところで、どのような人が借りているのでしょうか?

堀: 当初、中学生または高校生が多いかなと思っていました。もちろん、その世代も多いのですが、大学生の利用も少なくありません。高校を卒業すると、制服を着る機会ってほぼないですよね。そうした中で、「遊びに行くなら制服を着てみない?」といった友だち同士の会話をきっかけに、来店するケースも多いです。

土肥: 高校生のときに制服を着ていた人であれば、不要ですよね。なぜ、わざわざ借りるのでしょうか?


卒業式にあわせてレンタルする人も

堀: 次の4つのパターンが多いですね。高校生のときに指定の制服がなかったので、借りに来た。制服はあったけれど捨ててしまったので、借りに来た。制服はいまも持っているけれど、デザインが好みでないので、かわいいものを借りに来た。友だちと同じ制服を着たいので、借りに来た。

 また、大学で彼氏ができたケースもありますね。高校が違うので本来の制服はそろわないんですが、“なんちゃって制服”で同じデザインを選んで、「そろった雰囲気で写真を撮りたい」と。ちょっとした思い出づくりですね。

 あっ、ちなみに、利用者のほとんどは女性です。男性は交際相手に付き添って来店し、「私はこのデザインを着るから、あなたも同じにして」と言われ、その流れで借りるケースがほとんどですね。ほぼ、自分の意見はない(笑)。

 あと、コロナ後はインバウンドのお客さまが増えました。原宿の店で借りて、近くの観光地を歩く……といった人も多いのですが、制服を着て「鎌倉に行く」という声もよく耳にします。


制服をレンタルをして、鎌倉に行く人も(出典:ゲッティイメージズ)

土肥: 原宿から鎌倉に? 鉄道で1時間ほどかかりますが、なぜ?

堀: 漫画『スラムダンク』で、鎌倉の踏切が登場しますよね。いわゆる“聖地”とも呼ばれている場所で、作品のシーンを再現するかのように、制服を着て写真を撮る人が多いんです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る