インタビュー
太秦映画村が生まれ変わった なぜ、R-18の“拷問部屋”までつくったのか(3/5 ページ)
開村50年を迎えた太秦映画村が150億円を投じて大改装。遊郭ゾーンや異例のR-18企画、ナイト営業まで導入した狙いとは。時代劇離れと少子化の中、次の50年を懸けた再生戦略を追った。
テストマーケティングが生んだ「R-18」
夜の武家屋敷を丸ごと18歳未満入場不可とし、「丁半博打」と「大人しか入れない拷問屋敷」という2つの体験型コンテンツを用意した。老若男女が集うテーマパークでR-18を掲げるのは異例といえるが、これには過去のテストマーケティングによる裏付けがあった。
太秦映画村は、10年ほど前から「江戸酒場」という大人限定のナイトイベントを開催していた。20歳未満入場禁止の会場では、京都・伏見の蔵元による日本酒の飲み放題、京都の名店グルメの食べ歩き、突然始まるちゃんばらショーなどを提供していた。
開催は通算11回を数え、参加者からは「大人だけの空間がとても楽しい」という声が多数寄せられていた。
中でも、丁半博打は江戸酒場の人気コンテンツで、毎回、開園と同時に整理券を求める約200人の行列ができるほどだった。拷問屋敷もトライアルで実施したところ好評を博し、PR動画は400万回再生を記録した。
こうした蓄積を踏まえ、武家屋敷全体をR-18化する発想に至った。「大人も楽しめるパークになったと伝わりやすいコンテンツだ」と喜多氏は手応えを語る。夜の営業についても、江戸酒場でテストを繰り返した結果「365日やり続けられれば差別化できる」という確信を得て、通年でのナイト営業に踏み切った。
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