太秦映画村が生まれ変わった なぜ、R-18の“拷問部屋”までつくったのか(4/5 ページ)
開村50年を迎えた太秦映画村が150億円を投じて大改装。遊郭ゾーンや異例のR-18企画、ナイト営業まで導入した狙いとは。時代劇離れと少子化の中、次の50年を懸けた再生戦略を追った。
20〜30代女性が増加、一方でファミリー層に課題
第1期オープンから2週間が経過した段階で、手応えと課題の両面が見えてきた。詳細データは集計中だったが、来場者層では当初の狙い通り20〜30代が増えているという。筆者も4月のある土曜日に現地を訪れたが、女性グループや訪日客の姿が目についた。
「着物を着た女子グループや男女グループが楽しんでいる姿が見られるようになった」(喜多氏)
訪日客も徐々に増加傾向にあるほか、客単価も上昇している点はリニューアル効果の一つといえる。
R-18コンテンツの人気も高い。丁半博打の抽選には希望者が多く(筆者も希望したが落選)、拷問部屋も俳優陣のコミュニケーション力が際立ち、満足度の高いコンテンツに仕上がっている。ただし、俳優と参加者のやり取りは英語での対応が難しいため、訪日客への訴求に向けては工夫の余地が残る。
想定外の課題も浮上した。大人向けサービスに注力した反動もあってか、ファミリー層の来場がやや鈍い。子ども向けサービスが減ったのでは、という印象を持たれてしまったようだ。喜多氏は「忍者アトラクションや矢場、お化け屋敷など、新たに追加したものを含め、子どもが楽しめるコンテンツは充実しているが、告知が足りなかった」と分析する。
平日の集客も課題だ。ファミリーや若年層は休日に集中しやすく、平日はインバウンドの団体ツアーを取り込むことが収益の安定に不可欠となる。また、夏場の猛暑対策も避けて通れない。江戸の町並みは建物が低く日陰が少ないため、日中の暑さが来場のハードルになりかねず、水掛けイベントの実施など対策を模索している。
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