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「仕事中にピアスを付けてもいいですか?」 すかいらーく、現場スタッフの疑問に答えるAIを全店に導入
すかいらーくレストランツは現場スタッフの質問に回答する、現場向けAIエージェント「ABILI Pal(アビリパル)」を導入した。どのような効果が期待できるのか。
すかいらーくレストランツ(以下、すかいらーく)は、全店約2600店舗に現場向けAIエージェント「ABILI Pal(アビリパル)」を導入した。現場スタッフはAIに質問するだけで、自社マニュアルに基づいた回答を即座に得られる。同社はAIエージェント導入を通じて、サービス品質の向上や教育負荷削減を目指すとしている。
ABILI Palは、導入企業のマニュアル動画やPDF資料などを一次情報として参照し、質問への回答を生成する。該当する情報がない場合にのみ、一般的な知識で補完する仕組みだ。
具体的には「仕事中にピアスを付けてもいいですか?」「コーヒーマシンの洗浄の仕方は?」といった日常的な言葉で質問するだけで、AIから適切な要約文と参照動画が共有される。業務外の質問や人事・給与などセンシティブな情報には回答しない。
すかいらーくでは、現場スタッフがマニュアルへ即座にアクセスできる環境の構築が課題となっていた。ABILI Pal導入の意図として、同社は「現場の最前線で今、困っているクルーを1人でも多く救いたい」「サービス品質の維持・向上」の2点を挙げている。
1〜2月に437店舗でトライアルを実施した。アンケートでは「回答がとても分かりやすい」との評価が初回調査比で14ポイント改善し、現場スタッフの自己解決力向上に寄与していることが確認された。
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