ホームセンター大手のカインズは4月下旬から、オリジナル商品として初のビール「黄金(こがね)ラガービール」(138円)を発売する。
同社はこれまで「黄金」シリーズとして、酒税が安く手頃な価格帯のビール系飲料である新ジャンルを展開してきた。2010年の発売以来、同シリーズの累計販売本数は約2億本に上る。今回、10月の酒税法改正を見据えて初のビールを投入する。
黄金ラガービールは、キレのある飲み口とすっきりとしたのどごしが特徴で、飲みごたえのある味わいに仕上げた。日常的に飲みやすく、日本市場で好まれる味を意識したという。
カインズの日用雑貨・加工食品事業本部長の根岸充氏は「たくさんの方に飲んでいただきたく、日本でよく飲まれているラガービールで勝負する。仕事終わりの一杯や食事と合わせても、自然と手が伸びる味にした」と説明した。
既存の取り引きメーカーの活用や物流の効率化により、価格は1缶(330ミリリットル)138円、24本入りケースは3280円に抑えた。低価格に設定することで、従来の主な購入層であるシニアに加え、若年層など幅広い層の取り込みを狙う。
背景に酒税法改正がある。現在は麦芽比率50%以上をビール、50%未満を発泡酒や新ジャンルとして区分し、税率に差を設けている。改正後はビール類の税率が350ミリリットル当たり54.25円に統一される見通しだ。
根岸氏は「酒税改正で、おそらくビール市場が非常に伸びる。ビールジャンルで先行して参入し、カインズブランドとしてお客さまにたくさん飲んでいただきたい」と話した。
国税庁の調査よると、酒類全体の課税数量は減少傾向にある一方、酒税改正の影響でビールや発泡酒の比重は近年高まっている。
カインズは2026年度に、黄金ラガービール約15万ケースの出荷目標を掲げる。今後は容量や味のラインアップを拡充し、シリーズ全体で年率10%の売り上げ成長を目指す。
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