インタビュー
1万円の“お菓子”が即完売 カンロ「ヒトツブカンロ」がギフト市場を変えた背景(1/5 ページ)
カンロの「ヒトツブカンロ」は、飴やグミをギフト化し高単価市場を開拓した。1万円の限定ボックスが即完売するなど、常識を覆す展開で過去最高売上を更新。その成功の背景と戦略に迫る。
カンロ(東京都新宿区)の「ヒトツブカンロ」事業が好調だ。飴(あめ)やグミをギフト向けに展開し、2023年には100個限定で販売した1万円のギフトボックスが約9時間で完売。看板商品「グミッツェル」(1個190円、6個セット1100円)は、累計3300万個以上を販売し、同事業は2025年度に過去最高の売上高を更新した。手頃なおやつを、なぜ高単価ギフトとして成立させることができたのか。
カンロはロングセラーの「カンロ飴」など、老舗の飴メーカーとして知られる。近年は、ピュレグミなどグミ事業でも存在感を高めている。一方、飴の価値向上を目的に、創業100周年を迎えた2012年、グランスタ東京(東京駅)に直営店「ヒトツブカンロ」をオープンした。
飴は気軽に人にあげられるコミュニケーションツールだが、単価が低く、日常的なおやつの域を出にくい。「飴が持つ可能性をどう伝えていくかが大きな課題だった」と、カンロ新規事業本部ヒトツブ事業部長の金澤理恵氏は振り返る。
直営店という形を選んだのは、看板商品の一つである「グミッツェル」が割れやすく、一般流通での取り扱いが難しかったためだ。配送から販売まで、自社でコントロールできる環境が必要だった。
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