インタビュー
1万円の“お菓子”が即完売 カンロ「ヒトツブカンロ」がギフト市場を変えた背景(4/5 ページ)
カンロの「ヒトツブカンロ」は、飴やグミをギフト化し高単価市場を開拓した。1万円の限定ボックスが即完売するなど、常識を覆す展開で過去最高売上を更新。その成功の背景と戦略に迫る。
グミに抜かれた飴市場
ヒトツブカンロの成長を牽引しているのは、グミッツェルをはじめとするグミ商品だ。カンロはグミ事業を成長ドライバーと位置付け、長野県の朝日工場にグミラインを増設し、2027年7月に生産能力を約5割引き上げる計画を進めている。
一方で、飴のギフト展開にはグミとは異なる難しさがある。インテージの調査によると、国内のグミ市場は2025年に1297億円に達し、飴の市場規模を上回った。これは5年前の2.3倍という急拡大だ。
グミはさまざまな形や食感で商品を展開しやすく、市場の流れとして飴が押されているのは否めない。ただ、金澤氏は「飴は若年層の掘り起こしができていない。そこに可能性がある」と語る。
カンロでは大学生との共同研究で「なぜ飴から離れてしまうのか」を探っており、その知見をヒトツブカンロの商品企画にも取り入れていく考えだ。
飴市場の掘り起こしという課題を抱えつつも、ヒトツブカンロは認知拡大の手を打っている。ポップアップストアの全国展開に注力しており、羽田空港や百貨店など、ギフト需要が見込める場所を中心に出店している。
狙いは単なる認知拡大にとどまらない。カンロによると、ポップアップ開催後はECの売り上げが伸びるという。常設店を増やす代わりに、ポップアップでブランドとの接点をつくり、ECにつなげている。
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