インタビュー
ニトリの「300円カレー」が15万個突破 閉店したレストランの味がレトルトになったワケ(1/4 ページ)
ニトリのレトルトカレーが累計15万個を突破した。家具大手が食品販売を広げる背景には、撤退した外食事業で培った人気メニューの味と、異業種連携を生かした堅実な商品戦略があった。
ニトリが、レトルトカレーの販売を拡大している。2023年から販売する「お、ねだん以上。のレトルトカレー」シリーズは累計約15万個を突破し、2026年3月には取扱店舗を全国231店舗に広げた。家具・インテリア大手のニトリが、なぜレトルトカレーを展開しているのか。
同シリーズの原点は、ニトリグループがかつて運営していたファミリーレストラン「みんなのグリル」にある。似鳥昭雄会長が掲げた「衣食住」構想のもと、2021年に東京・足立区で開業した店舗で、チキンステーキやグラタンを低価格で提供していた。
店内では、ニトリのステーキ皿やスキレット鍋を使うなど、家具と食卓をつなぐ業態設計が特徴だった。最大6店舗まで広げたが、コロナ禍による外食需要の減少と食材原価の高騰が重なり、2024年11月に全店撤退。約3年8カ月で外食事業は幕を閉じた。
ただ、同店の看板メニューの一つ「スパイシービーフカレー」は、ニトリグループが北海道に所有する老舗温泉宿「銀鱗荘」(ぎんりんそう)のフレンチシェフが監修しており、ステーキ中心のメニュー構成の中でも人気が高かった。近隣客が保存容器を持参し、「カレールウだけでも売ってほしい」と来店するほどだったという。
この声を受けて、似鳥会長がレトルト化を決断。「出店地域にかかわらず、多くの人に食べてもらえるように」との考えから、2023年9月にグループ会社の島忠で販売を開始した。
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