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「マネジャー」は本当に必要か? AI時代に求められる管理職の仕事(1/4 ページ)

「人の管理」そのものを目的にすると、余裕がなくなる。次から次へと課題が現れ、どれだけ1on1を重ねても解決した気がしない――。では、どうすればよいのか。

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「キレイごとナシ」のマネジメント論

常に目標を達成させる「常勝集団」をつくるために、キラキラしたビジネスtipsは必要ない。組織マネジメントを専門とする横山信弘氏が、本質的なマネジメント論を「キレイごとナシ」で解説する。

 「なぜ、どれだけ部下と向き合っても、悩みは尽きないんでしょうか……」

 ある通信機器メーカーの営業部長(50代)から、こんな嘆きを聞いた。1on1ミーティングを週1回欠かさず実施し、部下のキャリアにも真剣に向き合ってきた。なのに、チームの成果は一向に上がらない。


ピープルマネジメントに悩む管理職は多いはずだ(ゲッティイメージズ、以下同)

 そこで今回は「ピープルマネジメント」とは何か、そしてAI時代においてどこまで「ピープルマネジメント」は必要なのかについて解説する。どんなに親身になって部下の面倒を見ても、一向に成果が出ないと考えている方は、ぜひ最後まで読んでもらいたい。

ピープルマネジメントとは何か、いつ広まったのか

 ピープルマネジメントとは、従業員一人一人に向き合い、その成長とパフォーマンスを最大化させようとするマネジメント手法だ。特徴は、モチベーション、エンゲージメント、キャリアなど、個人の成長や成功に焦点を当てることだ。

 この考え方が世界的に注目されるきっかけを作ったのが、Googleの「プロジェクト・オキシジョン」だ。2009年、Googleの人材分析チームが「マネジャーは本当に必要か」という問いを立て、パフォーマンスレビューや従業員アンケートを徹底的に分析した。

 結果は「マネジャーは確かに重要だ」というものだった。しかし、優れたマネジャーの最重要特性は技術的な専門知識ではなかった。「部下と誠実につながれること」「キャリア開発を支援すること」だと判明した。

 海外ではSAP社がピープルマネジメントに積極投資した事例が知られている。「SAP Academy」と呼ばれる大規模な育成プログラムを展開し、若い世代のパフォーマンスを引き上げようとした。

 こうした動きが世界に広まり、日本でも2020年代に入り、1on1ミーティングの普及とともに、急速に関心が高まっていた。

著者プロフィール・横山信弘(よこやまのぶひろ)

企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。


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