調査リポート
顔認証、社会インフラ領域で利用経験3割 利用者が重視するのは?(2/2 ページ)
顔認証サービスの利用者は、利便性よりも「安全性」や「認証精度」を重視している。ICTの市場調査を手掛けるMM総研(東京都港区)が、15歳以上の日本在住者2万83人を対象に実施した「顔認証の社会受容性調査」で分かった。
顔認証を利用する際に重視する点 何が要点?
それでも、顔認証に対する期待は強い。公共施設・交通機関で顔認証を用いて「手ぶらで本人確認ができること」については「非常に期待している」が21%、「やや期待している」が45%と、合わせて66%に達した。
実際に公共施設・交通機関で顔認証を利用する際に重視する点としては「不可逆な秘匿加工」が87%(大変重視55%・やや重視32%の計)、「スタッフによるフォロー体制」が86%(大変重視46%・やや重視40%の計)、「正確性」が85%(大変重視42%・やや重視43%の計)が上位を占めた。
因子分析では「不可逆な秘匿加工」や「正確性」などを含む「技術と安全性」の重要度が「わくわく感」や「クーポン配布」などを含む「パーソナライズと体験価値」の約4倍に達した。消費者は、演出やお得感よりも、個人情報保護やシステムの安全性・正確性を重視している実態が浮き彫りとなった。
MM総研は「顔認証が社会インフラとして定着するには、精度向上に加え、データの不可逆化技術や、中央管理者に依存しないデジタルIDの規格である『DID』(Decentralized Identifiers:分散型識別子)の活用など、利便性と安全性を両立する継続的な技術開発が必要」だとしている。
調査は2月2日〜3月25日、インターネットで実施した。
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