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日本酒市場の縮小、どう乗り越える? クラフトサケウィークに見る活性化のヒント長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/6 ページ)

縮小傾向にある日本酒市場。そんな日本酒を盛り上げるイベント「クラフトサケウィーク」が開催された。今回で10回目となる同イベントだが、そこから日本酒市場再活性化のヒントが見えてきた。

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縮小する日本酒市場に必要なのは?

 日本酒は地酒ブームや和食人気を背景に、海外での需要が伸びている一方で、国内の製造数量は最盛期だった1975年の3分の1程度にまで縮小。令和に入ってからも、清酒の製造数量は2019年の約34万キロリットルから2023年には約30万キロリットルへと減少している。

 この流れを食い止め、日本酒の伝統を守り次世代へとつなげていくためには、酒蔵単体の努力だけではなく、業界や領域を越えた戦略が求められている。

 その意味で、大手メーカーや腕利きの飲食店を巻き込んだクラフトサケウィークのような取り組みは、日本酒の新たな可能性を広げる場と言える。

 このクラフトサケウィークを、中田氏は実業家としてゼロから育て上げてきた。イベント開催中には自身もトークセッションのホストを務め、蔵元の経営者、ミシュランシェフ、陶芸家などと対話を重ねた。そこで語られていたのは、クラフトサケなどの日本文化を、具体的な産業戦略に落とし込み、100年後にも残していくために、どうアップデートするかという視点だ。

 日本酒を守ることは、昔ながらの形をそのまま残すことだけではない。酒蔵、飲食店、食品メーカー、そして異分野の専門家まで巻き込みながら、新しい価値を伝えていくことでもある。

 クラフトサケウィークのような取り組みが広がっていくことは、縮小する日本酒市場を打開する一つの手がかりになりそうだ。


山本山とふじヱ茶房の海苔だく茶漬け。日本酒のシメに(出所:プレスリリース)

日本酒のシメに、しじみSIOらぁ麺(筆者撮影)

著者プロフィール

長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)

兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。


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