「中途採用が難しい」94% 企業が悲鳴、“売り手市場”で内定辞退も急増(1/2 ページ)
中途採用市場の厳しさが増している。ジェイエイシーリクルートメントの調査では、人事・採用担当者の94.4%が「採用難化」を実感。若手不足に加え、候補者の価値観変化や内定辞退増加も進み、企業は採用ブランディング強化を迫られている。
転職サイトを運営するジェイエイシーリクルートメント(東京都千代田区)が、「企業の採用担当者が感じる2026年の転職市場の変化と採用難易度」に関する調査を実施した。その結果、人事・採用担当者の94.4%が「中途採用が難しくなっている」と実感していることが分かった。
採用が特に難化している年齢層は「若手層(20代〜30代前半中心)」(67.3%)が最多だった。次に「ミドル層(30代後半〜40代中心)」(57.1%)が続いた。
採用が難化している理由を年齢層別に見ると、若手層では「求めるスキル・経験を持つ人が市場に少ない」(36.0%)が最も多く、次に「他社との人材獲得競争が激化」(28.6%)が続いた。人材不足や競争環境の激化による影響が相対的に大きい傾向が見られた。
ミドル層では各項目の割合は若手層と大きく変わらなかったものの「スキル・経験の組み合わせが複雑化」(24.5%)や「年収・条件面の要求が高くなっている」(18.8%)といった要因も挙がった。採用要件の複雑化や条件面が影響していることがうかがえた。
候補者の価値観や選考に対する姿勢について「変化を感じている」と回答した人事・採用担当者は94.4%に上った。具体的な内容では「ワークライフバランスの重視度(優先順位の変化)」(56.5%)が最も多かった。以降は「仕事に求める価値(やりがい・成長・裁量など)」(46.1%)、「リモートワークなど柔軟な働き方の希望」(31.4%)が続いた。採用担当者は候補者が給与や役職といった条件面だけでなく、働き方や仕事内容、成長実感も含めて企業を選ぶ傾向が強まっていると感じているようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ジャングリアの「刀」累積損失62億円の衝撃 イマーシブ・フォート東京撤退で露呈した“死角”
USJを再建した森岡毅氏率いる「刀」が、かつてない危機に直面している。官報で判明した62億円の累積損失と、わずか2年での旗艦施設閉園。数学的マーケティングはなぜ「自社事業」で躓いたのか。その背景と沖縄事業への懸念を分析する。
書類でよく見る「シヤチハタ不可」、シヤチハタ社長に「実際どう思ってますか?」と聞いたら意外すぎる答えが返ってきた
ハンコで国内トップメーカーのシヤチハタが、2025年に創業100周年を迎える。気になっていた質問をぶつけてみた。インタビュー後編。
ニトリHDの時価総額半減……「36期成長神話」が崩壊した、これだけの理由
36期連続成長を成し遂げたニトリが、苦境に陥っている。その原因は、似鳥会長の相場観にあるのかもしれない……。
サンリオ株価、まさかの「ほぼ半値」に……なぜ? ジャパンIPに降りかかった災難の正体
今もなお業績を伸ばしているはずのサンリオ株が、前年の最高値から半値近い水準まで売り込まれている。これはなぜだろうか。決算資料や各地の市場動向を詳細に読み解けば、株式市場の評価とは乖離した実態が浮き彫りになる。
「あの時気付いていれば……」 モンスター社員を面接で見抜く、たった一つの重要質問
彼らは「嘘をついている」わけではない。ゆがんだレンズを通して世界を見ているため、彼らにとって「正しいこと=周囲が悪であること」という構図は、疑いようのない真実として映っているのだ。



