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「報連相より結果が大事」 台湾人が日本企業に抱く“カルチャーギャップ”とは?【連載】ニッポンを「職場」に選んだら(2/3 ページ)

台湾の人々にとって、日本企業の働き方はどのように映っているのか──。台湾の人々の就労観や、日本企業に抱く文化的なギャップについて話を聞いた。

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「3分の2は残業ほぼゼロ」なのに、台湾の年間労働時間が長いワケ

――台湾の労働時間は長いと聞きます。OECD加盟国平均の年間労働時間が1736時間(2024年)であるのに対し、同年の台湾の年間平均労働時間は2030時間(台湾労働部)。日本の1617時間よりも大幅に長くなっています。

 実は、台湾全体で見ると、労働者の約3分の2は残業をほとんどしていません。平均残業時間も月16時間程度です(※)。

(※)台湾労働部が2025年に発表した調査結果(114年勞工生活及就業狀況調查統計結果)によると、過去1年間に残業を経験した労働者は36.3%、月平均の残業時間は16.2時間。

 ただし、特定業界への偏りが大きく、出版、情報通信、インフラ、電子・半導体、金融などはかなり長時間労働です。その分、報酬は非常に高く、半導体世界大手のTSMCは、平均年収が400万元(約2000万円)とも言われます。

 年間の平均労働時間が長いのは、日本より年間休日や有給休暇が少ないことに加え、日本のようにパートタイム労働者の割合が高くなく、フルタイム比率が高いことも影響しています。

一口メモ:「肝臓爆発」職業

 台湾では、健康を害する(肝機能に影響を及ぼす)ほどに何かに打ち込むことや、長時間労働の大変さを「爆肝」(バオガン)と表現する。日本語では「肝臓爆発」と表せそうだ。

 台湾の医師がネットで発表し話題になった「台湾で最も肉体的に負担の大きい職業トップ10」(※台灣十大爆肝行業)では、医療スタッフや旅客・貨物運転手を抑え「エンジニア」が1位になった。

 長時間労働のストレスや不規則な飲食・生活習慣などが心身に大きな影響を与えるという。

 世界的なAIブームを背景に、台湾の2025年の実質GDPは、前年比で8.63%増と15年ぶりの高水準を記録した。高い成長を支えるのは、日々「肝臓爆発」のきつさにあえぎながら働く現場のエンジニアたちだ。

(※)Facebookページ「魏士航醫師|航向健康減重新體質」より


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