「報連相より結果が大事」 台湾人が日本企業に抱く“カルチャーギャップ”とは?:【連載】ニッポンを「職場」に選んだら(1/3 ページ)
台湾の人々にとって、日本企業の働き方はどのように映っているのか──。台湾の人々の就労観や、日本企業に抱く文化的なギャップについて話を聞いた。
連載:ニッポンを「職場」に選んだら 海外出身者に聞く
普段私たちが当たり前だと思っている仕事の進め方や職場の空気。でも、海を越えてやってきた同僚の目には、それがちょっと「不思議な光景」に映っている可能性も。日本で働く海外出身者の視点を通して、日本企業の「意外な横顔」をのぞき見ながら、これからの働き方について考えてみたい。
日本で働く海外出身者の視点から、日本企業や社会の姿を客観視する連載「ニッポンを『職場』に選んだら」。第2回では、台湾を取り上げる。
ビジネスや観光など、さまざまな分野で日本との往来が盛んな台湾。日本語学習者が相対的に多く、地理的にも心理的にも近いことから、日本での就職を希望する人は少なくない。
一方で、実際に日本で働き始めた台湾出身者たちは、日本ならではの企業文化に戸惑うこともあるという。
台湾の人々にとって、日本企業はどのように映っているのか──。
2019年に設立された台湾マイナビでトップを務める張聖豪さんに、台湾の人々の就労観や、日本企業に抱く文化的なギャップについて話を聞いた。
「報連相より結果」「仕事よりプライベート」 台湾の就労観
――台湾の人々の働き方や就労観の特徴は?
台湾では、特に若い世代を中心に「プライベート優先」の価値観が強く、仕事と私生活を明確に分ける感覚があります。プライベートに影響が出るなら転職を選ぶことも珍しくありません。
「仕事は楽しくやりたい」という意識も強くあります。社内のギスギスした雰囲気や上下関係の強さを嫌い、上司にも比較的フラットに意見を言います。
また日本企業では「報告・連絡・相談」が重視されますが、台湾では途中経過よりも「最終的に成果を出したか」が重視される傾向があります。欧米型に近い感覚ですね。
ジョブ型の意識もかなり明確です。自分の役割範囲がはっきりしていて、業務量が増えれば「その分、給与も上げてほしい」という発想になります。
求職者に転職した理由を聞くと「同僚が辞めて仕事量が増えたのに給料が変わらないから」という答えがよく返ってきます。仕事量が増えれば、その分の対価を求める。そこで納得できなければ転職する、という流れです。転職自体にもポジティブです。
「日本人の友達ができない」 台湾人が感じるギャップ
――台湾出身者が日本で働く際、最もギャップを感じるのは?
人間関係の距離感に悩む人は多い印象です。台湾では人との距離感がやはり近いので、日本のビジネスライクな距離感に戸惑う人もいます。特に「職場で雑談しづらい」「日本人の友人ができにくい」という声はよく聞きます。
日本の職場は勤務時間中、常に仕事に集中しなければいけない空気がありますよね。台湾では、朝食を食べながら仕事をしたり、デスクで昼寝をしたり、午後にタピオカドリンクなどをデリバリーしてみんなでティータイムをしたりすることも割と一般的です。
そのため、日本の職場の暗黙のルールや「勤務時間中は雑談を控えるべき」といった空気感にストレスを感じるケースがあります。
ほかにも、日本への就職を希望するに当たり「飲み会は多いか」「男尊女卑的な空気はあるか」ということを会社選びの判断材料として聞く人は今もいます。
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