「餃子の王将」が直面する“客単価1200円の壁” なぜ、売上好調なのに株価が下落しているのか(5/5 ページ)
2026年3月期の売上高は過去最高を更新した「餃子の王将」。しかし株価は2600円台まで下落している。
「非AI関連株」にとって厳しい状況
株式市場におけるAI関連株への偏重も株価低迷の一因だ。日経平均株価は5月に6万5000円を突破し、空前の水準にある。日経平均への影響度が大きいのは、ユニクロのファーストリテイリングを除くと、アドバンテストや東京エレクトロン、ソフトバンクグループなどのAI、半導体関連株だ。光ファイバーのフジクラもデータセンター向け需要がけん引し、株価が10倍以上に急騰した「テンバガー」となった。
一方、非AI株からは投資家が離れている。トヨタ自動車は近年、減益が続くとはいえ、PER(株価収益率)は11倍、PBR(株価純資産倍率)は1倍割れの割安銘柄となった。任天堂も2026年3月期は増収増益となったが、株価は前年にピークアウトし、軟調に推移している。非AI株に関しては、悪材料による株価への影響が以前より大きくなっている。
餃子の王将は今期、4〜5月の既存店客数が前年比でマイナスとなった。値下げしていないにも関わらず、客単価も前年割れに転じた。客数、客単価の減少に伴い、既存店売上高も前期比を下回った。
前述のココイチも客数が回復しておらず、株価は下落し続けている。外食株では客単価1200円超えの銘柄を中心に、厳しい状況が続きそうだ。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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