「ラーメン二郎の誘い方」に上司力がにじみ出る 部下が動く伝え方とは:おくりバント高山氏インタビュー2(4/4 ページ)
部下に本を勧めても読まない、飲み会にも来ない――。そんな悩みを抱える上司は少なくない。プロ営業師・高山洋平氏が、価値観を押し付けず相手を動かす伝え方のコツを解説する。
自責思考のワナに陥らない
――ここまでは「上司側の伝え方」について伺いましたが、一方で、上司との関係や職場になじめず、「自分がダメだからだ」と悩んでいる若手社員もいます。彼らはどうマインドを変えればよいでしょうか。
最近「自責思考」がやたら流行ってますよね。他責思考はよくないけど、何事もバランスです。100%自分が悪いなんてことは、交通事故ですらあまりないじゃないですか。互いに多少の過失がある場合が多い。
例えば「飲み会に行きたくないのは、コミュニケーションが苦手な自分にも原因はある。でも、上司も悪いんだぞ。お前がいるから私は飲みに行きたくないんだ」という気持ちも持っていなければいけない。
――「全部自分が悪い」と抱え込むのではなく、「相手にも原因がある」と捉える。これだけで、ずいぶん心が軽くなりますね。
確かに自分にも改善する余地はあるかもしれない。でも同時に「行きたくない環境を作っているあなたたちにも原因がある」という視点も持っていい。全部が全部、自分が悪いと思ったら大間違いだよ。
例えば、今日台風が来ますよね(※取材日の夜に東京に台風が来る予定だった)。お客さんなんて、ほぼ来ないと思うんですよ。でも、それって俺のせいじゃない。
「雨が降るから仕方なくない?」って思わないと。そこで「自分たちが悪いからだ」と言い始めたら、従業員は辞めちゃうよね(笑)。
――不可抗力の環境や、相性の悪い相手の責任まで背負う必要はない。仕事をする上で「自責思考」は美徳とされがちですが、行き過ぎると自分を壊してしまいますね。
それが分かると、ちょっと動き方が変わってくるよね。相手が全部悪いわけでもないし、自分が全部悪いわけでもない。大事なのはバランスです。
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