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「うちでは自由で成長できます」と口説いたら内定辞退された…… 若者が求職時に潜める“タイパ至上主義”のワナ(1/3 ページ)

内定辞退の連絡が届き、告げられるのは「他社とご縁がありまして」の一言だけ。それ以上のことは何も分からない――。「自由と成長」が、現代の若年求職者にそれほど刺さらないのはなぜか。

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著者プロフィール:村上 ゆかり

コラムニスト。1児の母。リクルートにて人材業界で法人営業、面接、面談フォロー実績数百件を経験。人事役員などと伴走しさまざまな人事課題に向き合う。広告業界にて5000人集客イベント企画&事務局経験、福祉業界では人事管理職として新卒及び中途採用を1人で設計から実務まで担当し年間約120人採用を達成。国会議員秘書約4年半を経験後、フリーで活動を始め、執筆のほか企業の人事採用コンサルタントなどを手掛ける。アンガーマネジメント講師。

 「うちは自由な社風だから、君の好きにやっていいよ。いくらでも成長できる」

 採用面接や内定者フォローの現場において、良かれと思って投げかけられるこの言葉。実はこれは、内定辞退を誘発するリスクがあるかもしれない。


「うちは自由ですよ」が刺さらないのはなぜか(ゲッティイメージズ)

 学生はたいてい笑顔でうなずき「魅力的ですね」と返す。手応えもあった。だが後日、内定辞退の連絡が届き、告げられるのは「他社とのご縁がありまして」の一言だけで、それ以上のことは何も分からない。

 「自由と成長」が、現代の若年求職者にそれほど刺さらないのはなぜか。

「構造化された成長」が欲しい

 「自由」を若年求職者が極度に警戒するのは、彼らの労働意欲が低いからではなく、複雑化する現代を生き抜くための「生存防衛戦略」によるものだ。

 終身雇用制度が崩壊した現代で、求職者は就職先企業=キャリアの通過点と捉えている。そのため、自らの市場価値を高めることを重視する。

 だからこそ彼らは「無駄な下積み期間」や「放置による成長の停滞リスク」を人一倍避けたがる。自由は「タイパ(時間対効果)が悪い」と映るのだ。彼らが求めているのは、「何をどう学べば、どう成長できるのか」が可視化された「構造化されたロードマップ」だ。

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