調査リポート
「成長しなければ」と焦る若手、「パワハラ」におびえる上司 すれ違いの実態(2/3 ページ)
AIの進化と不確実な時代を背景に、若手社員の間で「成長しなければ生き残れない」という焦りが強まっている。一方、上司はパワハラへの懸念から指導に踏み込めない。離職実態調査から見えた、育成現場の深刻なギャップを追った。
離職の理由は「給与」から「能力発揮」へ
若手社員の離職実態調査からは、彼らが求める職場環境の変化も見えてきた。
入社1〜3年目の若手社員のうち、62.2%が「会社を辞めたい」と思ったことがあると回答した。
実際に離職した理由を見ると、前回調査で2位だった「給与水準に満足できない」は6位(8.0%)に低下した。一方で、「仕事で自分の能力や持ち味を発揮できない」は前回の12位から2位(21.6%)へと急上昇した。
初任給引き上げなど労働条件の改善が進む中、離職要因は待遇面から「仕事そのもの」へと移りつつある。
また、新入社員が上司に期待することとして、「一人一人に対して丁寧に指導すること」は50.1%と過去最高となった。一方で「言うべきことは言い、厳しく指導すること」も24.0%となり、3年連続で上昇している。
こうした調査結果を受け、リクルートマネジメントソリューションズの主任研究員、桑田正義氏は「若手は、ただ優しく守られる環境ではなく、確実に成長につながる環境を求めている」と分析する。
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