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“夕日ビール”はなぜ蘇ったのか シェア1割、アサヒ大逆転の舞台裏大阪ビジネス(3/3 ページ)

「苦味が強いほど良い」とされた時代に、アサヒビールは消費者の声に耳を傾けた。その結果生まれたのがスーパードライだ。業界3位からの復活劇を、大阪商人の精神とともに振り返る。

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大阪ビジネス』(大野雄斗/クロスメディア・パブリッシング)

 2025年(令和7年)はアサヒにとって試練の年でした。同年9月、ハッカー集団からサイバー攻撃を受け、ビールの受発注システムが停止。居酒屋からアサヒビールが消えるという、とんでもない事態になりました。そのハッカー集団の名前が「キリン」というおまけ話もありますが、笑っていられないほど深刻な状況に見舞われました。

 しかし、未曾有(みぞう)の被害に陥ったにもかかわらず、翌月の売り上げは前年比の2割減だけで済みました。日頃から仕入れ店舗とコミュニケーションを取っていたことが幸いし、受注をすべて手作業で対応。社員の底力と仕入れ店舗との信頼関係で、なんとかこの難局を乗り切ったのです。

 アサヒには、地域とのコミュニティを大切にする大阪の「あきんど(商人)精神」がいまも宿っています。

大野 雄斗(おおの・ゆうと)

在阪テレビ局の報道記者

1997年、愛知県春日井市生まれ。2020年、京都大学文学部卒業。

在阪テレビ局入社後、報道記者として配属。新規ビジネスや企業調査など経済分野の取材経験がある。そのほか、大阪府警担当として、殺人事件などの凶悪事件を扱う捜査一課や、知能犯を扱う捜査二課などを取材。

その後、奈良県警担当として安倍元総理銃撃事件などを取材し、神戸支局では兵庫県および徳島県の話題を専門に取材。

現在はWEBニュースの執筆や配信を担当している。


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