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焼肉店はなぜ急に苦しくなった? ロピアの急成長で見えてきた「新たな競合」スピン経済の歩き方(4/6 ページ)

焼肉店の倒産件数が、統計開始以来2年連続で過去最多を更新した。大手チェーンの「焼肉きんぐ」がひとり勝ちになっているかと思いきや、焼肉店キラーといえるのは……。

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有名チェーンにも影響

 「焼肉店キラー」ともいえるロピアの影響を受けるのは、有名チェーンも例外ではない。

 2025年7月9日、ロピアは群馬県初の店舗「ロピア 伊勢崎店」をオープンしたが、その約半年後の2026年1月31日、「ロピア 伊勢崎店」から車で8分ほどの商業施設「ガーデン前橋」に入っている「すたみな太郎 ガーデン前橋店」が閉店した。1970年創業で、バイキング形式の焼肉食べ放題チェーンの草分け的存在だ。


2025年11月にオープンした「ロピア みらい平店」イメージ(出典:OICグループのプレスリリース

 さて、こういう話をすると「そんなもん全てこじつけだ! ロピアじゃなくて、人気の焼肉チェーンが周辺にできたんだろ」という声があちこちから聞こえてきそうだが、「焼肉店の競合は焼肉店」という先入観こそが、一般庶民の生活感を分かっていない人による「思い込み」に過ぎない。

 外食ビジネスに関わっている評論家やコンサルタントは、どこかの外食チェーンが閉店すると、競合チェーンより値上げしたため客離れが起きた、コストパフォーマンスで見劣りした、タッチパネルを導入しておらず利便性で劣った――という競合分析をしがちだ。

 もちろん、ビジネスパーソンの「仕事」としてはそれでいいが、庶民の現実とは乖離(かいり)している。物価だけが上がり、給料が据え置かれている庶民の食生活は、評論家やコンサルタントが思っているほど「外食」を中心にまわっていないからだ。

 しかし、庶民は「外食」ばかりで生きているわけではない。

 物価が高騰する中、外食ばかりをしていたら家計がパンクしてしまう。そのため、自炊や冷凍食品、スーパーやコンビニの総菜で食事を済ませることのほうが多く、外食をするのは、家計に余裕があるときや祝い事などの「ハレの日」に限るという人も少なくない。

 その最たるものが「焼肉店」だ。

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