なぜ地方で「ローカル億ション」が増えているのか 人口30万人の街にも、バブル期以上の勢い(2/4 ページ)
大都市圏だけでなく、地方都市でも1億円超の「ローカル億ション」が増えている。東京の物件とは異なる、地方ならではの購入層や、増え続ける背景にある「地方特有の事情」とは。
人口減少地域にも建つ「ローカル億ション」
仙台のような地方中核都市を中心に「ローカル億ション」は近年、各地で誕生している。一方、東京駅から約1時間を超えるエリアでは、新築マンションの3LDKの価格が5000万円未満の物件もみられる。
だが、東京駅まで特急で70分以上かかる水戸市でも、億ションが売れている。JR水戸駅から徒歩2分の「デュオヒルズ水戸三の丸タワー」は地上20階建て・184戸の規模で、2026年11月の竣工予定だ。デベロッパーは第1期販売として2024年に同マンションのプレミアム住戸6戸(100〜130平方メートル台)を1億2000万〜2億円台で販売し、いずれも完売した。
岡山市では4月に「プラウドタワー岡山」が竣工した。地下2階・地上31階建てのタワマンで、総戸数は422戸(うち55戸が地権者向け)。岡山駅から徒歩3分の好立地にある。2024年の第1期販売では164戸を売り出し、うち34戸が1億円以上だったが、全戸が売れたという。最高価格は最上階の3億6998万円だ。
人口が減少している地域でも、億ションの供給が広がっている。人口約30万人の北海道旭川市では、大和ハウス工業が同市初のタワマン「プレミスト旭川ザ・タワー」を建設した。JR旭川駅から徒歩4分に位置する地下1階・地上25階建て、総戸数151戸の物件だ。2022年12月に販売を開始し、2025年2月に完成した。完成時点で約8割が成約済みだ。
最上階の最も広い部屋(約156平方メートル)は、2億5000万円で販売された。現在は3LDKと4LDKの計5戸(109.86〜156.45平方メートル)が、1億2800万円〜1億9800万円で売りに出ている。
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