上野東京ライン開業で役割に変化
1991年6月に東北・上越新幹線が東京駅まで延伸されると、上野駅の状況は大きく変わった。当時、東京駅の東北・上越新幹線ホームは1面2線に限られており、上野駅は臨時列車が発着する場所だったが、東京駅まで乗り換えなしで行けるようになったことで、多くの人が東京駅を利用するようになったのである。
新幹線の延伸後も、上野駅は在来線で北関東方面から来た人が山手線や京浜東北線に乗り換え、都心への乗り換え拠点としての役割を担っていた。
しかし、山手線や京浜東北線の上野〜秋葉原間では、乗り換え客の集中による混雑が課題となっていた。さらに、湘南新宿ラインが定着したことに加え、JR東日本には車両基地を都心から郊外へ集約したい狙いもあった。このため、東北本線・高崎線と東海道本線を直通で結ぶ上野東京ラインの整備が進められた。
そして、既存の線路や新幹線の高架をまたぐ重層高架が建設され、2015年3月に上野東京ラインが開業したのである。これにより、東北本線や高崎線、常磐線の列車が、東京駅や品川駅、さらにその先まで直通するようになった。利用者は上野駅で乗り換える必要がなくなり、上野駅は列車の始発・終着駅としてのターミナルから、都心と北関東を結ぶ交通拠点へと変化してきた。
その変化は、乗車人員にも表れている。上野駅の1日平均乗車人員が最も多かったのは1988年度の22万4962人。これは東北・上越新幹線が上野駅を始発・終着駅とし、夜行列車も数多く発着していた時代である。一方、2024年度の乗車人員は17万42人で、JR東日本管内では13位となっている。
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