「バイト出身の22歳社長」から3年──ココイチFCトップが年商100億円を「絶対できる」と言い切るワケ(2/2 ページ)
「カレーハウスCoCo壱番屋」などのFCを展開するスカイスクレイパーの諸沢莉乃社長は、高校時代のバイト入社から22歳でトップへ電撃就任した。離職率25%とされる飲食業界において、全31店舗を自ら巡回し、人を「育成」ではなく「応援」する現場主義で成長をけん引。「誰に継がせるか」ではなく「どんなビジョンに託すか」で選ばれた事業承継の解や、M&Aを交えて挑む「10年で年商100億円」への戦略を明かす。
「10年で年商100億円」を誓うリーダーの覚悟
理想の社長像は、もちろん西牧会長だという。「ピンチの時こそ元気な人。表ではずっと元気で、裏でみんなが見えないところで歯を食いしばりながら泣いているような人の方がかっこいいからです」
そのせいか「社長の仕事とは何か?」と聞くと「一番元気でいる人」という答えが返ってきた。一方インタビューに同席した社員によると「私と同じ年齢ですが、(諸沢社長は)精神年齢が高い」と話す。「地位は人を作る」という通り、社長として決断を下してきた経験がそう感じさせるのだろう。
現段階で、経営において最も苦手意識があるのは、売上高や貸借対照表(B/S)を読み解く数字面だという。客観的なデータに基づいて迅速に決断を下す「数字に強い社長」の存在は、企業の持続的成長に欠かせない。
しかし諸沢社長は「私の頭で足りないところは、みんながカバーしてくれます」と笑顔で語る。チームの力を最大限に引き出し、背中で引っ張る覚悟にブレはない。
10年後、諸沢社長は34歳を迎える。100億円企業という目標を成し遂げたとき、諸沢社長は現場感覚と強固な経営数字を兼ね備えたトップランナーとなっているはずだ。
ダイハツ、旭化成、NOT A HOTELなど登壇:
無料セミナー「ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏」開催!
ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏では、各分野の第一人者や企業の現場でビジネス変革に取り組むリーダーの声を通じて、経営×IT×現場のコラボレーションで全社変革を進めるヒントをお届けします。
AIを活用したデジタル戦略が必須となる中、ダイハツ工業や旭化成、NOT A HOTELなどビジネス変革に取り組む企業の「当事者の声」を通じて、現場のリアルな課題解決方法を探ります。視聴登録はこちらから。
- 開催日:7月8日(水)〜8月5日(水)
- 形式:オンラインセミナー
- 参加費:無料
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「軍隊のようなルールは不要」 マックと対極の文化で「44カ月連続成長」したバーガーキングの組織論
バーガーキングの急成長の裏にあるのは、徹底した標準化を図る競合とは対照的な、個を尊重する精神だ。チェーンストア理論に逆行する「脱軍隊的」な組織運営が、なぜ外食産業でこれほどの成功を収めるのか。野村一裕社長に、服装の自由や「60%の走法」、家族まで感動させる報奨制度など、独自の躍進術を聞いた。
マック一強の牙城を崩せるか バーガーキングが「3つの強み」で描く勝ち筋とは?
マクドナルドが圧倒的シェアを握っているハンバーガー市場。後発のバーガーキングはいかにして独自のポジションを築いてきたのか。運営会社ビーケージャパンホールディングスの野村一裕社長に聞いた。
バーガーキング「800億円買収」の衝撃 なぜゴールドマン・サックスは「日販3倍」の成長に賭けたのか
米Goldman Sachs(ゴールドマン・サックス)によるバーガーキング日本事業の買収は、外食業界で大きな話題となった。世界有数の金融機関が巨額の資金を投じてでも手に入れたかった企業に今、何が起きているのか。バーガーキング運営会社の社長に、この買収劇の背景と今後の展望を聞いた。
「ブランドを壊すのは担当者のエゴ」 バーガーキング社長が明かす急成長のワケ
バーガーキングの外食業界における存在感は年々増しており、マクドナルドやモスバーガーに続く主要チェーンとしての地位を確立しつつある。なぜここまで成長できたのか。その舞台裏を、運営会社社長に聞いた。
「貧乏人の食べ物だ」 “スープの巨人”キャンベル社が防げなかった「顧客蔑視」の末路
「スープの代名詞」、ザ・キャンベルズ・カンパニーの副社長(当時)であるマーティン・バリー氏が口にした「貧乏人のためのクソみたいな食べ物」。通報者はわずか20日後に会社を解雇された。同社の対応は、有事における企業対応のケーススタディとして極めて示唆に富んでいる。時系列で追う。
ソニー平井元CEOが語る「リーダーの心得5カ条」 若くして昇進した人は要注意
ソニーグループを再生させた平井一夫元社長兼CEOが自ら実践し、体験を通じて会得したビジネスリーダーに必要な要件とは?
“管理しない店長”で最高年収2000万円!? 丸亀製麺「心的資本経営」の正体
丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスには、最高年収2000万円を目指せる特別な「店長」の肩書がある。年収2000万円を目指せる店長制度を用意した狙いは? 南雲克明・CMO兼丸亀製麺常務取締役マーケティング本部長に聞いた。
「KPIは睡眠時間」──オードリー・タンに聞く、日本企業の生産性が上がらない根本原因
生産性の低さが指摘されている日本。人口減少が追い打ちをかける中で、現状を打開するためには、どうしたらいいのか。企業はAIをどのように使いこなしていくべきなのか。オードリー・タンさんに聞いた。

