なぜ、サンリオの「昭和・平成キャラ」は再び人気なのか ポムポムプリン30周年が映す愛される理由:「らしさ」を守る工夫(5/5 ページ)
昭和や平成初期に誕生したサンリオキャラクターが、今あらためて人気を集めている。なぜ世代を超えて支持されるのか。サンリオのプロデューサーに、レトロブームとの関係やSNS時代のキャラクター戦略、長く愛される理由を聞いた。
レトロブームの先を見据える
今後は国内だけでなく海外展開にも力を入れる。
「ポムポムプリンを見て肩の力がふっと抜けるという魅力は、日本だけでなく世界共通なのではないかと海外拠点とも話しています」(山本さん)
30周年イヤーには、国内外でさまざまなイベントや商品展開を予定しており、9月には横浜赤レンガ倉庫で大型イベント「ポムフェス」を開催する。
はぴだんぶいについても、世界展開を視野に入れた取り組みを進めている。TikTokでは、言葉に頼らなくても楽しめる動画を意識して制作し、海外のユーザーにも伝わるコンテンツづくりに力を入れている。その結果、日本以外の地域でも再生数が伸びるなど、手応えを感じ始めているという。
「キャラクターごとに人気の地域は異なります。ユニットとしての強みを生かしながら、世界中のファンと出会える可能性を広げていきたいと考えています」(阿部さん)
昭和や平成初期に生まれたキャラクターが再び人気を集める背景には、単なるレトロブームだけでなく、SNSを通じてキャラクターの魅力や個性を伝え続けてきた取り組みがある。流行に合わせてキャラクターを変えるのではなく、「らしさ」を守りながら、時代に合わせて届け方を変えてきたことが、幅広い世代から支持される理由といえそうだ。
今後、その「らしさ」が世界でどのような共感を生み、新たなファンを増やしていくのか。サンリオの次の一手にも注目したい。
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