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紀伊國屋書店はなぜ「本が売れない時代」に独り勝ちできたのか? 5期連続増収増益を支える戦略長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/6 ページ)

書店の閉店が相次いでいる中、唯一好調を維持しているのが紀伊國屋書店だ。その理由は、一体何なのか?

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海外進出が好調な理由は

 海外では、2026年7月末時点で11カ国・51店舗を展開している。日本の書店でここまでの規模で海外に出店している企業はほとんどない。


紀伊國屋書店バングラデシュ、ダッカ店。外観イメージ(出所:プレスリリース)

 紀伊國屋書店の海外1号店は、1969年に出店した米サンフランシスコ店だ。当時、日系企業の海外進出に伴って在住日本人が増え、日本の食品をそろえたスーパーなどが出店する中、本のニーズも高まっていった。

 1990年代後半になると、バブル崩壊後の日系企業の事業縮小などを背景に、海外に在住する日本人が減少。さらに、インターネットの普及による紙媒体の需要減少も追い打ちをかけた。しかし、紀伊國屋書店は和書中心から英文書へと品ぞろえをシフトすることで現地のニーズを取り込み、海外店舗を拡大してきた。

 近年は、日本の漫画やアニメの人気が海外でも高まり、コミックや関連グッズ、日本に関する書籍などがよく売れるようになった。そのため、海外の店舗は日本のポップカルチャーの発信基地としての役割も担うようになっている。

 「最近は日本の小説の翻訳もよく売れている」(紀伊國屋書店)といい、漫画やアニメだけでなく、日本文化を総合的に取り扱う書店へと進化していることがうかがえる。

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