カインズのPBビールが1カ月で30万本 3年かけて作った「138円ラガー」の勝算(2/5 ページ)
酒税法改正を間近に控え、ビール業界が活発化している。カインズでは、2010年から展開するオリジナルアルコール飲料「黄金(こがね)」シリーズから、初の本格ビール「黄金ラガービール」(330ミリリットル、1本138円)が登場。2026年4月末の発売から1か月で30万本を販売し、好調に推移している。開発の舞台裏を取材したところ……。
2億本を売った「黄金」シリーズ
カインズでは、2007年の「SPA(製造小売業)宣言」を機に、オリジナル商品の開発にかじを切った。現在、PBの売上比率は約3割となり、ビール系飲料のほか、ワインやお茶、菓子、カレーなど幅広く展開している。
2010年に誕生した新ジャンルビールの「黄金」は、フランス産ファインアロマホップを100%使用するなど低価格ながら品質にもこだわり、ヒット商品に成長。
糖質を50%カットした「OFF」やコクや苦みを増した「芳醇」などラインアップを増やし、2025年までに累計約2億本を販売した。50代以上を中心に、幅広い層に親しまれているという。
「シリーズで最も売れ行きが良いのが『OFF』です。エコノミーながら味わいがしっかりしていて、糖質も抑えられるとして好まれています。次いで人気なのは、ベーシックな『黄金』です。『ホップ感が強い』と評価いただいており、苦みとフルーティーな香りのバランスが支持されている要因だと考えています」
黄金シリーズの人気が高まる中、酒税法改正を見据えて投入したのが、シリーズ初の黄金ラガービールだ。
「市場でビールの優位性が高まる中、当社でも厚い支持をいただけるような『狭義のビール』を開発したいと考えました。社内からは、『競争が激しいラガービールではなく、クラフト系など尖ったものが良いのでは』という声もありました。しかし、一人でも多くの方に飲んでいただきたく、ラガービールとしました」
開発で重視したのは、老若男女に好まれ、食事にも合わせやすい味わいだ。1本138円という価格と品質を、どのように両立させたのか。
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