日本の「離職理由」に変化 これまで1位だった「給与」を上回ったもの:ランスタッドの調査
日本の働き手が会社を離れる理由で、これまで1位だった「不十分な報酬」を初めて上回った項目がある。転職には慎重な日本の働き手に、何が起きているのか。
日本では長らく、離職理由のトップを「不十分な報酬」が占めていた。しかし、その状況が変わっている。
総合人材サービスを提供するランスタッド(東京都千代田区)の調査によると、日本の働き手が企業を離れる理由として、これまで1位だった「不十分な報酬」が順位を下げ、別の項目が初の1位となったという。
働き手が仕事に求めるものにも、変化が表れているようだ。離職理由の1位とは。
「給与」を抜いて1位に、働き手が会社を離れる理由
日本の働き手の離職理由では「ワークライフバランスを改善するため」(33%)が1位となった。「仕事内容への興味の欠如」(32%)、「悪い職場環境」(32%)が続いた。過去の調査でトップだった「不十分な報酬」(31%)は4位となった。
日本の転職市場は流動性が低く、2026年上半期に転職を計画している人は14%、過去半年で実際に転職した人は7%にとどまった。海外と比較しても、転職に慎重な姿勢が目立つ。同社は、日本の働き手は転職に慎重な姿勢を示しているものの「日々の実務が期待を下回った際の離職リスクは高く、定着率の維持向上が多くの企業にとって重要課題となるなか、注目すべき結果だ」としている。
企業選びで最も重視する条件は、過去の調査と変わらず「魅力的な給与と福利厚生」(59%)が1位となった。次いで「職場の雰囲気の良さ」(49%)と「ワークライフバランス」(49%)が並んだ。
一方、現在の勤務先に対する評価を見ると「雇用の安定」や「ワークライフバランス」が上位に入ったものの、企業選びで1位だった「給与と福利厚生」は7位にとどまった。
「選ぶ条件」と「辞める理由」に世代差 X世代とZ世代で何が違う?
企業に求める条件や離職理由を見ると、世代による意識の違いが明確に表れている。
企業に求める条件を見ると「雇用の安定」は若い世代ほど重視する割合が低く、X世代では53%だったのに対し、Z世代では38%にとどまった。
離職理由にも世代差が表れた。ミレニアル世代では「ワークライフバランス」を理由に離職を考える割合が最も高く、Z世代では「不十分な報酬」を理由とする割合が高い傾向が見られた。
調査は1月にオンラインアンケートで実施。日本国内の18〜65歳の学生・就業者・非就業者4464人を対象とした。
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