「まるで水風呂」の水冷ウェア なぜ軽さを捨てた? 重さ2キロでここまで冷える理由(1/4 ページ)
猛暑が続く中、暑さ対策グッズの選択肢が広がっている。ファン付きウェアに続き、電気で冷やした水を循環させる「水冷ウェア」も登場。軽さや携帯性より「冷やす」ことを優先した新製品の狙いとは。
各地で記録的な暑さが相次ぐ中、暑さ対策グッズの選択肢が年々増えている。体を直接冷やす「着る」タイプでは、ファン付きウェアが主流だ。ただ近年は、より強い冷却をうたう商品も目立つ。
そうした中、電気で冷やした水を循環させる水冷ウェアが登場した。家電やIoT機器などの開発を手掛けるShiftall(シフトール、東京都中央区)の新モデル「ChillerX Pro」(3万9900円)だ。前回モデルから冷却性能を約1.6倍に高め、軽さやコンパクトさよりも「冷やす」ことに特化した。
ChillerX Proは、電動ポンプで冷やした水を服の内側に循環させて、上半身を冷やす「ペルチェチラー方式」を採用している。ペルチェ素子(電気を流すと片面が冷える半導体)で水を冷やし、その冷水を体に巻いたシートに巡らせる。
一般的なファン付きウェアは、服の中に外気を送り込み、汗の気化熱で涼しさを得る。そのため、外気温が高いほど涼しさは弱まる。一方の水冷は、外気温に左右されにくい。Shiftallによると、気温45度でも水冷シートの表面温度は約15度に保たれるという。15度は水風呂に近い冷たさで、同社は「常に水風呂に浸かっているような感覚」と表現する。
氷で水を冷やすタイプの水冷ウェアとも異なり、電気で冷やし続けるため、長時間使っても冷たさが持続する。大容量のモバイルバッテリーなら長時間、USB PD対応のACアダプターにつないでいる限り、冷やし続けられる。
同製品は肌に触れる冷却面積も広く、上半身を面で冷やす。ペルチェ素子を肌に直接当てて冷やす自社の従来方式(ペルチェ直冷)に比べ、冷却面の表面積は約14倍としている。重量は約2.0キロ(バッテリーを除く)で、使う水は約140ミリリットルとなっている。
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