ニュース
「スマホリタイア」が新市場を生む? 老親との「遠距離同居」を支えるテレビ電話(3/3 ページ)
人は生涯スマートフォンを使い続けることができるのだろうか? 今や生活に欠かせないインフラとなっているだけに気になるが、加齢による認知・身体機能の衰えにより操作が難しくなる「スマホリタイア」が確認され、運転免許返納と同様に対策を考える必要もありそうだ
梶原社長はアップルジャパンを経て平成26年にチカクを創業。孫の写真や動画を祖父母宅のテレビに送信するサービス「まごチャンネル」でセコムと協業し、見守り機能を強化した。令和6年にNTTドコモとの協業で始まったテレビ電話サービスは、利用者1万人を突破。家をデザインした端末にSIMカードとレンズやマイクを搭載。昨年9月にレンタルプラン(月額3278円)を始めると契約者が倍増したという。
高齢者向けサービスゆえ解約も不可避だ。死亡以外の理由は老人ホームへの入所で、見守りカメラ機能の持ち込みを施設側に断られるケースが多い。一方でホームでの利用が認められた親が「これがあれば1人で暮らせると、自宅に戻った」との報告も複数寄せられている。「わが家に住み続けられる“希望の道具”にもなりえるのか」と梶原社長。子供と毎日顔を合わせて相談事もできる「遠距離同居」の概念も生まれた。「今後は介護や医療との連携を見据えた機能を追加し、高齢者のQOL(生活の質)を上げていきたい」と目標を示した。
料金を払う契約者、子の切ない愛情も心にしみた。デジタル社会では親孝行の形も多様化している。(重松明子)
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
関連記事
「JALとANA」どこで違いが生まれたのか? コロナ禍を乗り越えた空の現在地
インバウンド需要が旺盛で、日本の観光業界が盛り上がりを見せています。では、航空会社の業績はどうなっているのでしょうか。JALとANAの決算をベースに分析したところ……。
なぜファミマの「1998円腕時計」は完売したのか “ちょうどいい一本”がササった理由
ファミリーマートのオリジナル腕時計が発売10日ほどでほぼ完売した。コンビニで時計を買う時代が始まっているのだろうか。
音楽のヤマハが「あえて聞こえにくくする」謎音声 オフィスや病院で導入進む、逆転の発想
楽器メーカーとして知られるヤマハが手掛けるのは、「音を良くする」のではなく「あえて聞こえにくくする」技術だ。会話漏れを防ぐスピーチプライバシーシステムは、病院や企業で導入が拡大。コロナ後のオフィス環境の変化を追った。
