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オフィスで「電動ハンディファン禁止」と言われた……マナーで片付けられない“セキュリティリスク”の存在「キレイごとナシ」のマネジメント論(2/4 ページ)

すっかり普及したハンディファン。職場で使用を制限する背景には、「行儀が悪いから」以外の理由もある。

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企業がハンディファンを禁止する、4つの理由

 実際に禁止している企業に理由を確認すると、大きく4つあるようだ。

  1. 情報漏洩・セキュリティ対策
  2. 安全性と火災リスク
  3. 身だしなみや接客マナー
  4. 電気管理

 それでは、一つ一つ見ていこう。

情報漏洩・セキュリティ対策

 そもそも社用PCのUSBポートに、私物のデバイスをつなぐ行為がNGというケースだ。ウイルス感染を防ぐための情報セキュリティ規程に抵触するという。

 「ただ風を送るだけのファンに、なぜそんなリスクがあるのか」

 と疑問に思う人は多いだろう。正直なところ私も最初そう思った。しかし、外見がハンディファンだからといって、中身がモーターだけとは限らないというのだ。

 まず警戒されているのが、「BadUSB」と呼ばれる技術を悪用した不正機器だ。見た目は普通のハンディファンでも、内部の基盤にPCを不正に操作するためのチップを仕込むことが技術的に可能とされている。

 もしそうした機器をPCに接続すると、PC側はそれをファンではなく「超高速でタイピングするキーボード」として認識してしまう。そして、人間には見えない速度で勝手にコマンドが入力され、数秒でウイルスをダウンロードさせたり、社内データを外部に送信したりする恐れがある。

 安価な海外製ファンや、イベントの景品として配られる無料のファンの中に、製造段階でこうしたチップが仕込まれているケースが警戒されている。

 IT部門やセキュリティ担当者は、社員が持ち込んだハンディファンを一台ずつ分解して検査することはできない。だからこそ「リスクがあるから、私物のUSB機器は一律で接続禁止」というルールにせざるを得ないのが実情だ。


セキュリティ上のリスクがあるという

安全性と火災リスク

 リチウムイオン電池の劣化や、落下による衝撃で発火・爆発する事故が起きているという。この点については、後ほど詳しく紹介したい。

身だしなみや接客マナー

 顧客の目に触れる接客業やオフィスでは、カジュアルすぎる印象を与えたり、モーター音が気になったりするという理由から、不適切とされることがある。特に、来客対応の多いフロアや窓口業務では、こうした配慮が求められがちだ。

電気管理

 会社のコンセントやPCから無断で充電する行為が、いわゆる「窃電(せつでん)」――つまり電気の私的利用にあたる、ということで禁止する企業もある。金額としてはごくわずかだろう。それでも、こうした「わずかだから」という理屈を一度認めてしまうと際限なくエスカレートしていきかねないというのが言い分だ。

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