2015年7月27日以前の記事
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「AI使ってやりました」でシゴデキ認定? 企業のAI活用が“自己目的化”するワケ「キレイごとナシ」のマネジメント論(2/4 ページ)

生成AIの活用を促す企業が増える一方、「AIを使った」という事実そのものが評価され、肝心の成果やアイデアの中身が置き去りになるケースもある。なぜ企業のAI活用は目的化するのか。社内コンテストを題材に、その構造と落とし穴を解説する。

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何をありがたがっているのか、見えなくなってきている

 コンテストという形式にした瞬間、社員の目的はすり替わっていく。「サービスの付加価値を上げるアイデアを出すこと」から、「コンテストで入賞すること」あるいは「コンテストを企画した部長の顔を立てること」へと変わってしまうのだ。

 私にも経験がある。

 「社長の評価ポイントはここだろうな」

 「専務は、やたらとAIエージェントについて触れているから、AIエージェントに関するアイデアにしよう」

 このように評価者の思考パターンに忖度(そんたく)して、応募する内容を考えてしまうのだ。これは多くの会社でもあり得ることだ。

 特に昨今は、AIを使うこと自体がいつの間にか「先進的でありがたいもの」として扱われるようになってきた。AIが絡んでいるというだけで、内容の吟味よりも先に、なんとなく評価が底上げされてしまうケースだ。だから本来何を評価すべきなのかが、とても見えにくくなってきている。


「AIを使ってやりました」というだけで、なんだか「仕事がデキる」という雰囲気をまとうようになる

 推進する側も、AIが絡むと無意識のうちにバイアスがかかってしまう。AIを活用して生成されたアイデアが多いと、

 「我が社もAI活用に積極的だ」

 「社員のボトムアップを促した」

 という達成感を得られる。この満足感は、経営層にとって心地がいいだろう。社員が自主的にAIを使いこなし、発表会は盛況に終わるのだから。

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