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「AI使ってやりました」でシゴデキ認定? 企業のAI活用が“自己目的化”するワケ「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/4 ページ)

生成AIの活用を促す企業が増える一方、「AIを使った」という事実そのものが評価され、肝心の成果やアイデアの中身が置き去りになるケースもある。なぜ企業のAI活用は目的化するのか。社内コンテストを題材に、その構造と落とし穴を解説する。

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効率化コンテストでも、同じ構図が起きている

 似たような現象は、単なる業務効率化のアイデアを募集する取り組みでも起きている。

 ある会社では、AIでプレゼン資料を作った部門や、AIエージェントを開発した部門が表彰された。AIエージェントで業務を効率化しようという試み自体は、決して悪いことではない。

 しかし実際のところ、その表彰されたAIエージェントは、活躍できるシーンが極めて限られていた。ごくまれにしか発生しないケースのためだけに、日々の業務でAIエージェントの活用を強いられた部門は、内心うんざりしていたという。

この狂騒はいつまで続くのか

 この、AIが絡めば何でも評価されるという狂騒的な事態は、一体いつまで続くのだろうか。

 AIを使い続けることで思考力が落ちていく「AIデスキリング」とも、筆者は関係が深い気がしている。AIを使っていくうちに、ドンドン判断力、思考力が落ちていくからだ。評価者側もAIの見栄えに気を取られて「本質を見抜く思考力」が落ちているのではないか。

 企業が生き残るためには、積極的なAI活用は避けては通れないだろう。しかし、AIに踊らされ続けると、組織や個人の“地力”が静かに削られていく。ここには、十分に気をつける必要がある。

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